福岡県那珂川市、住宅街の周りは山に囲まれ自然豊かなところ。市の中心部と山間部を結ぶ、市営のコミュニティーバス「かわせみバス」。病院や市役所、学校などを結ぶ地域の足だが、9月末で廃止されることが決まった。運転手不足が主な理由だという。住民たちは地域の足を失うことに、特に高齢者には死活問題。9つの路線があった、かわせみバスの利用者は年間約26万人。バスを運営してきた市も対策を考えていた。白羽の矢が立ったのが、タクシー大手の第一交通。かわせみバスの名前を継いだ、乗り合いタクシーを運行することになった。全部で9台、普通二種免許で運転可能。従来の路線バスとは異なり、定時運行はしない。お客の予約状況に応じて、AIが様々な判断を下し臨機応変に運行する。9台の車両に対し乗降ポイントは237カ所、AIが車両とルートを選択する。AIによる効率化のメリットは、高齢者が多い地域で利用者に受け入れられるのか。
9月20日、山間部別所地区の公民館で、住民向けに新しい乗り合いタクシーの説明会が開かれた。運行の開始は10日後、予約はオンラインが基本。予約の方法など説明するも、住民からは反発の声が上がっていた。それでも、地域の足を守るにはこの方法しかないことを必死に説明するのは、那珂川市の都市計画課・岩橋慶信さん。住民説明会の4日後、市役所のロビーに岩橋さんの姿があった。バスの路線に近い12地区の区長を集め、新しい乗り合いタクシーを体験してもらおうという。スマホがない人のために、利用者の多いポイントにはタブレットを用意している。その画面に目的地と時間を入力するだけで予約が出来る。実際に予約をして、通知の通り6分ほど遅れて乗り合いタクシーの「かわせみバス」が到着した。運賃は大人300円、高齢者や子供は100円で利用出来る。区長たちを乗せた「新かわせみバス」、この日は皆揃って博多南駅に向かう。AIが示したルートに従って走る、住民には意外なルートも走っていた。10分ほどで博多南駅に到着、一行は駅ビルに入っていき、岩橋さんたち市の職員はここでもアプリの操作を熱心に説明していた。新しいシステムの便利さを感じられた体験となった様子だった。9月21日、生まれ変わったかわせみバスのお披露目式。市民の受け止め方も前向きに変わってきた様子。そして10月1日午前6時、ついに新かわせみバスの本格運行が始まった。
			
9月20日、山間部別所地区の公民館で、住民向けに新しい乗り合いタクシーの説明会が開かれた。運行の開始は10日後、予約はオンラインが基本。予約の方法など説明するも、住民からは反発の声が上がっていた。それでも、地域の足を守るにはこの方法しかないことを必死に説明するのは、那珂川市の都市計画課・岩橋慶信さん。住民説明会の4日後、市役所のロビーに岩橋さんの姿があった。バスの路線に近い12地区の区長を集め、新しい乗り合いタクシーを体験してもらおうという。スマホがない人のために、利用者の多いポイントにはタブレットを用意している。その画面に目的地と時間を入力するだけで予約が出来る。実際に予約をして、通知の通り6分ほど遅れて乗り合いタクシーの「かわせみバス」が到着した。運賃は大人300円、高齢者や子供は100円で利用出来る。区長たちを乗せた「新かわせみバス」、この日は皆揃って博多南駅に向かう。AIが示したルートに従って走る、住民には意外なルートも走っていた。10分ほどで博多南駅に到着、一行は駅ビルに入っていき、岩橋さんたち市の職員はここでもアプリの操作を熱心に説明していた。新しいシステムの便利さを感じられた体験となった様子だった。9月21日、生まれ変わったかわせみバスのお披露目式。市民の受け止め方も前向きに変わってきた様子。そして10月1日午前6時、ついに新かわせみバスの本格運行が始まった。
