今年5月に群馬・伊勢崎市で発生した3人が死亡した事故と2021年に大分市で発生した死亡事故。どちらも当初は過失運転で起訴されたが、その後検察が危険運転へと訴因変更をしている。この判断が揺れた理由として指摘されているのが危険運転が成立する要件の曖昧さで、遺族からも見直すべきとの声が上がっていた。法務省は有識者による検討会を開催し、今日その報告書案が公表された。中では要件に具体的な数値基準を設ける可能性が出てきた。飲酒運転については現在の要件は「アルコールや薬物の影響で正常な運転が困難な状態」とされているが、検討会では呼気1Lあたり0.5mgなど具体的な数値案が出されたという。スピードについては現在は「制御困難な高速度での走行」となっているが、検討会では最高速度の1.5倍や2倍といった数値案が出された。今後最終的な報告書をまとめていく方針で、法務省はそれを踏まえて法改正をするかどうか検討するという。