平成以降最大の延焼面積となった岩手・大船渡の山林火災。生業の再建を目指すワカメ漁師に密着した。先月9日の早朝4時半、カッパを着た男性たちがワカメ漁へ出た。この日が今季初めての収穫で1トンあまりのワカメを刈り取ってきた。塩口秀男さんがワカメのボイル作業をするのは2年ぶり。去年2月に大船渡市で発生した大規模山林火災では、住宅や作業場が焼失する被害を受けた。塩口さんは作業場兼倉庫が山林火災の被害に遭いワカメ養殖の資材や機械などを失った。去年7月、作業場の公費解体がスタート。山林火災の発生から約8か月が経ち、作業場再建の第一歩だった。仮設のプレハブ倉庫の横には地元青年会議所から支援を受けたテント2張りが置かれていた。新しい機会を使った慣れない導線での塩蔵作業は戸惑うことも。塩口さんは新たな目標について「(作業場を)建てようと思っている」などと話した。山林火災から1年が経過。なりわいの再生を目指し塩口さんはこれからも歩み続ける。
住所: 岩手県大船渡市三陸町綾里字野々前
