横浜市立金沢動物園の園長・長倉かすみ氏が、自然と共にある動物園の新しいあり方について、インドゾウの飼育を例に紹介する。金沢動物園の運営に自然の循環の視点を取り入れる契機となったのは、2005年に職員が考案した動物ふん有効活用事業が横浜市の職員提案制度に採用されたこと。金沢動物園のインドゾウは2頭で1日200kg以上のふんを排泄する。産業廃棄物として処分されていた大量の動物ふんが有機肥料となり、堆肥を菜の花畑で活用。菜の花をゾウが食べて排泄しふんで堆肥をつくるというサイクルは自然循環の一環。また、2019年に大学と協力して行った調査により菜食時間が短いことがゾウのストレスに繋がっていることがわかり、菜食時間を長くする取り組みとして自然公園内に自生する竹をゾウのエサとする取り組みを始めた。自然再生のため2020年に金沢自然公園保全管理計画が策定され、竹林の伐採を行い、生物多様性が格段に向上した。
インドゾウはコンクリートなど硬い床材の上で長く生活していると足や関節を痛めることがある。金沢動物園では高齢となってきたゾウの生活環境を向上させるため寝床の素材変更を検討していた中で、千葉県の牧場がコーヒーの薄皮を牛の寝床に使用していることを知り、地元でコーヒーを取り扱う企業と連携してコーヒーの薄皮とおがくずを混ぜて寝床に使用している。寝床として使用したあとはゾウふんと共に堆肥として再利用している。廃棄物が減ることにより処理場への運搬や、処理時に発生するCO2の削減につながる。金沢動物園の取り組みは本来自然環境が担っていた循環の役割を飼育員が介在することで動物園の中に再構築し、飼育環境向上と地域の自然再生を同時に実現する試みとなっている。
インドゾウはコンクリートなど硬い床材の上で長く生活していると足や関節を痛めることがある。金沢動物園では高齢となってきたゾウの生活環境を向上させるため寝床の素材変更を検討していた中で、千葉県の牧場がコーヒーの薄皮を牛の寝床に使用していることを知り、地元でコーヒーを取り扱う企業と連携してコーヒーの薄皮とおがくずを混ぜて寝床に使用している。寝床として使用したあとはゾウふんと共に堆肥として再利用している。廃棄物が減ることにより処理場への運搬や、処理時に発生するCO2の削減につながる。金沢動物園の取り組みは本来自然環境が担っていた循環の役割を飼育員が介在することで動物園の中に再構築し、飼育環境向上と地域の自然再生を同時に実現する試みとなっている。
住所: 神奈川県横浜市金沢区釜利谷東5-15-1
