相続税などの基準となる「路線価」が公表され、外国人旅行客が訪れる観光地が大きく上昇した。2024年分の路線価は、全国平均で去年より2.3%上がり、3年連続で上昇した。特に外国人旅行客が多い観光地が目立っていて、長野県白馬村では32.1%上昇し上昇率が全国トップとなった。また、東京都内でも浅草の16.7%が最も高い上昇率となっている。この他、台湾の半導体メーカーを誘致した熊本県菊陽町が全国で2番目となる24%、駅前の再開発が進んでいる東京の中野では13.2%上昇している。都市未来総合研究所の湯目健一郎主席研究員のコメント「昨年5月にコロナが5類に移行したということで、インバウンドを含め、かなり回復してきた。再開発の進展によって地価が上昇していくという動きはあると思います」。一方、全国の最高価格は39年連続で東京・銀座の鳩居堂前で、1平方メートルあたり4424万円だった。