続いての依頼人はは兵庫県芦屋市の田邉道雄さん。お宝は、祖父加多丸さんが手に入れたもので太平洋戦争の空襲で焼失したと思われていたもので、小城隕石・ヘスル隕石・関連文書。小城隕石は1741年に今の佐賀県小城市に落ちた隕石。明治時代には2つ残されており1つはイギリスの大英自然史博物館に寄贈されたという。あと1個が戦災で焼失したと言われているが田邉さんはこれではないかと話す。ヘスル隕石はイギリスの博物館に送ったお返しではないかという。その時のやり取りと思われる文書があるが田邉さんは読めないと話した。小城隕石は小城藩に回収され七夕石として珍重され、明治時代になるとイギリスの科学者エドワード・ダイヴァースが成分分析などの調査を行い論文にしている。4.6kgの隕石は駐日英国公使パークスの仲介で鍋島直虎から大英自然史博物館に寄贈された。5.6kgの方の隕石は鍋島家で保管されてきたが太平洋戦争で被災して所在不明になっている。依頼品は5.64kgでほぼ同じ。約100gのヘスル隕石は1869年にスウェーデンに落下したもので、関連文書はパークスから当時の外務卿井上馨に宛てたもの。