神奈川県鎌倉市で雑木林が伐採され住民らがたたりを心配してる。鎌倉市は約800年前に源頼朝が鎌倉幕府を開いた地。三方を山、南を海に囲まれ、鶴岡八幡宮などの都市基盤が整備され中世日本の政治・文化の中心地として栄えた。1333年、鎌倉幕府に不満を抱いていた新田義貞が挙兵、わずか15日で鎌倉を攻め落とし幕府を滅亡させた。その古戦場跡に今回伐採された雑木林がある。今年1~2月に鎌倉市が約420本を伐採した。雑木林の一画にあるのが高さ203cmの石の塔。1356年に合戦の戦死者を供養するために建立されたもの。過去には周囲の土地を開発する際に人骨が出てくることもあったという。かつてこの塔を近くの寺に移転したところすすり泣く声が聞こえたため元の場所に戻したといい、それ以来泣塔と呼ばれるようになった。また戦前に旧海軍が周辺に兵器工場を建設しようとしたところ事故や異変が起きたため泣塔周辺だけ残すことになったという。1959年発行の鎌倉市史にも、たたりありとされて移動を禁ぜられていると記載されている。そんな雑木林が伐採されたことで住民から不安の声が上がっている。現在泣塔は鉄パイプと保護ネットで囲われており、伐採について鎌倉市教育委員会の担当者は、市の指定文化財の泣塔をより良い環境で見ていただけるように整備していく第一段階と話した。伐採された雑木林があるのは東京ドーム6個分の更地にあるが、ここは鎌倉市が再開発を進めている場所だった。
