上皇后さまはきょう、91歳の誕生日を迎えられた。去年10月にお住まいで転倒した際の足の骨折からの回復に努めるとともに、上皇さまの日常を細やかに支え、入院された際には連日見舞いに訪れるなど、上皇さまとご自身の体調に向き合われる日々が多くなった。骨折についてはほぼ回復したが、午後に少し熱が上がる症状や心不全の診断指標の数値が高い状態が続く。「深部静脈血栓症」再発予防のため水分を十分に取られている。8月には静養のためお2人にとっての思い出の地、長野・軽井沢町に滞在し、旧満州から帰国した人たちが切り開いた開拓地を散策された。9月に悠仁さまの成年式が行われた際にはお祝いの食事会に出席された。また、戦後80年にあたり、天皇皇后両陛下が硫黄島、沖縄・糸満、広島、長崎を巡られた慰霊の旅を見守り、戦後50年の際に上皇さまと同じ場所を訪ねた際のことを話されていたという。一方、上皇后さまは優れた現代歌人として知られていて、今年1月、未発表の短歌を収めた歌集が出版された。きょうはお住まいで誕生日の祝賀行事が行われ、天皇ご一家や皇族方から祝賀を受けられる。