長野市の鍋屋田小学校。給食後の休み時間に4年生の担任を務める吉田教諭が向かったのはプール。毎日登板の教員が1日4回プールへ行き、水温・気温・熱中症指数、塩素濃度を確認している。熱中症指数計で、31を大きく超えているので原則運動の中止になるといい、午後のプールの授業は行われないという。定期的な清掃は保護者の力を借りつつ、プールの管理を教員が行っている。一方、長野市の城山小学校。依田学教頭は、プールは今は使っていない、水をためておいて例えば消防活動とか緊急事態には備えていると説明した。プールが古いと維持管理が非常に大変だという。城山小学校が3年前から始めたのは水泳授業の民間委託。水泳授業を行うのは近くになるスイミングスクール。児童は歩いてプールへ向かう。この日は主にバタ足やクロールの練習。指導に当たるのは水泳のプロ。担任の教員もプール内で児童を見守る。1年生のときは学校のプールで授業を受けていた児童たち。スイミングスクールの環境については、学校のシャワーが冷たかったからここは温かくていい、と話すなどしていた。長野市内の52の小学校で水泳の授業を民間委託しているのは約3割。長野市教育委員会では、多くの学校が民間などの屋内プールで授業できるよう環境整備を進める。
住所: 長野県長野市鶴賀上千歳町1365-2