長男の弘次さんは今も父・弘さんが刑務所内で使っていた品々を直接見ることができないという。自分が尊敬する父が刑務所内でどんな処遇を受けていたのか、想像するだけで辛いと話していたという。今回の取材では家族の心には深い傷が刻まれていると感じたという。また前川さんの取材では検察の行いが衝撃的だったと振り返る。前川さんを犯人とする重要な目撃証言が事実に反するということは検察が捜査にわかっていたが、しかし40年近くその証言を使って裁判で前川さんが犯人だと主張し続けた。こうしたことが相次ぎ始まった法改正だが、相変わらず検察を信用して任せて下さいとでもいうような議論の進め方は国民の理解を得られないのではないかと感じたという。人間は間違いを犯す生き物である以上、冤罪を100%下げることは非常に難しいのだということを前提に立った議論が必要となる。
