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「阿部秀司」 のテレビ露出情報

2022年10月、映画製作は追い込みを迎えていた。だがいつもいた阿部秀司がいない。山崎貴は阿部抜きでVFXをオーケー出していくのは怖かったという。病床の阿部にできあがったカットを送ると阿部は「ゴジラの背びれが濡れてない」と言った。阿部は山崎の壁あろうとしていた。唸らせたいシーンは海だった。海はVFXの世界でタブーとされてきた領域だった。水のCGは粒子で作る。その粒子を細かくすることでより水に近づく。しかし細かくするほどデータが膨大になり作業時間が増えていく。山崎はそれでも海に挑むと決めたのは野島達司の存在だった。野島の趣味で作っていた海を見て可能性を感じたという。野島はロケに同行し海を撮影し続けた。その映像を見る内に白波と水面の境界線をみつけた。佐藤昭一郎は実在感ある島を作り上げ、そこでゴジラを暴れさせた。さらに新たな才能を開花させた。他のスタッフが何日かけても背景のCGを合成できないお手上げのカット。佐藤はその難題を半日で完成させた。製作は大詰め、山崎はチェックのスピードを加速度的に上げていった。山崎組は山崎も驚く変貌を遂げていた。2023年3月、映画は完成。初号試写に阿部が姿を見せた。映画をみて阿部は「よくできた。山崎の最高傑作だね」と言った。映画が公開されると客足を気にした。映画があたれば関わった人の人生が変わる、だから絶対にあてなければいけないと言っていた。そして阿部はこの世を去った。3ヶ月後、「ゴジラ-1.0」は第96回アカデミー賞の視覚効果賞を受賞した。

他にもこんな番組で紹介されています…

2025年2月8日放送 8:15 - 9:00 NHK総合
新プロジェクトX〜挑戦者たち〜ゴジラ、アカデミー賞を喰う~VFXに人生をかけた精鋭たち~
1970年代、ハリウッド映画が日本中を熱狂させていた。それを楽しみにしていた少年が山崎貴はある映画に魂を揺さぶられた。それがスピルバーグ監督のSF映画の金字塔「未知との遭遇」だった。日本でいち早くVFXを手がけていたスタジオに入社。だがかなしい現実が待っていた。ハリウッドと比べるべくもない技術で「20年遅れ」と言われていた。山崎は日本ではまだほとんど使われて[…続きを読む]

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