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「隅田堤闇夜の桜」 のテレビ露出情報

黒をいかした江戸時代の版画などの企画展「エド・イン・ブラック 黒からみる江戸絵画」は板橋区立美術館で4月13日まで開催。学芸員の印田由貴子さんに話を聞く。伊藤若冲「乗興舟」などの紹介。幅28cm 全長11mの大絵巻。若冲とともに旅をした僧侶の漢詩が添えられている。濃淡が描かれ、若冲にだからこそできたものだと印田さんがいう。真っ黒な空がモダンな雰囲気を醸し出す。「玄圃瑤華」はぜんぶで48図作られた作品。黒と白だけで草花・野菜・昆虫などを描いている。大胆な構図と植物や虫が細かな描写。玄圃瑤華には、ハチ、薊とチョウ、粟が描かれている。リアルにチョウの紋様も描かれている。薊には綿毛が緻密に描かれている。粟は、大胆に描かれた葉とアワの細かい描写が対照的だ。これまでこのコーナーでは伊藤若冲の「動植綵絵」などの極彩色を紹介してきた。印田さんは「白黒を反転したことについては、若冲は中国文化・歴史に憧れがあったのではないか」という。「若冲の生きた時代は、中国の写実的な作品も入ってきた」とのこと。印田さんは「若冲の中国へのあこがれも表れている」とのこと。「中国的な技法で日本風景を描く新しさが面白い」と話した。歌川広重が描く黒も展示されている。隅田川沿いの桜をシルエットに描く「隅田堤闇夜の桜」ではあでやかな女性が際立っている。印田さんは輪郭線など 「黒で実際には存在しないものを描く」のだという。日本の絵画にはリアルではないものもあるという。「歌舞伎の黒子は黒を纏っていないことになっている。黒をまとっているだけでいないことにされている」。黒には日本独自の価値観がある。「墨で描かれた竹。西洋では色としてしか黒を認識していない」という。

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