今月20日の「世界難民の日」に向け、難民のものがたりをテーマにした展示会「難民のものがたり展」が東京・世田谷区で始まった。展示会ではさまざまな国の難民をテーマにした本が展示されている。本には難民の子どもが自身の体験について描いた絵もあり、空爆などの攻撃で傷ついた人や家を燃やされる様子、兵士から逃げる村人など、戦時下の悲惨な光景が子ども目線で描かれている。初日のきのうはトークイベントも開催され、シリア出身で難民の背景を持つ2人が「難民について理解を深めてほしい」と訴えた。主催するUNHCR(国連難民高等弁務官事務所)は、イベントを通し、難民の保護と支援に対する関心が高まってほしいとしている。展示会は今月23日まで。