「公立夜間中学」は不登校などで義務教育を十分に受けられなかった人や母国で教育を受けられなかった外国籍の人などが平日夜間に中学校の教科を無料で学べる学校で、文部科学省によるとことし4月時点で全国に62校設置されている。新潟県初の夜間中学の開設する方針を決めている新潟市は基本計画を策定するため新潟市役所で有識者会議を開き、学校経営の専門家など7人が出席した。市の担当者が不登校の自動や外国籍の住民が増加していることなどから夜間中学の開設が求められていることを説明した。新潟市が行った調査の結果、生活や進学、就職の相談もできるようにしてほしいといった要望が寄せられたことを紹介していた。有識者会議の座長を務める新潟大学・雲尾周教授は「すべての人の教育を受ける権利をいかに保障していくのか、学びたい意欲をいかに実現していくかを重視し審議を重ねていきたい」と話した。有識者会議は今年度内に夜間中学開設に向けた基本計画を策定することにしている。
