東京・青梅市で明日から毎年恒例の梅まつりが開催される。しかし近年は観光客が減少。そこで市は今日から新たな試みを開始。青梅市・吉野梅郷・梅の公園。明日からの梅まつりを前に若い木が花を咲かせ始めている。青梅市では明日15日から吉野梅郷梅まつりが開催される。この祭りを盛り上げようと市が始めた新たな試みとは。今回自治体として初めて導入されたのが車の後ろにステッカーを貼るPR。一般ドライバーの車のリアウィンドーにステッカーを貼り、走ってもらいPRしようというもの。市はPRを行う企業と提携して100台を募集。車は今日から約1か月間走り、その走行距離に応じて最大5000円の報酬が得られる。ステッカーは、車内からは透ける仕組みとなっているため運転には支障ない。今回の新たな試みを行った背景には梅まつりの深刻な事情があった。東京・青梅市役所の映像。ドライバーのコメント。神奈川、山梨、静岡、ガソリンについて言及。東京・青梅市シティプロモーション課・松永和浩課長は「青梅の吉野梅郷梅まつりは非常に有名な祭りだったが、梅の病気“ウメ輪紋ウイルス”に罹患をして、梅の木がすべて伐採された」と語った。吉野梅郷は梅の名所として知られ多い年には12万人以上の観光客が訪れていた。しかし、2009年梅の木にウイルスが確認され、翌年から徐々に伐採が始まり、2014年には梅の公園の全ての梅の木が伐採された。その後、祭りは毎年行われてはいたが、観光客は減少。2016年に再植樹が始まり、翌年梅まつりは再開したものの観光客は戻らなかった。去年は約2万4000人と全盛期の5分の1にまで減少した。一般ドライバーの車でPRする方法はどのようにして思いついたのか。市と提携した企業の担当者に話を聞くときっかけは意外なものだった。マイカー広告サービス「チアドライブ」・保科昌孝代表は「北海道の“水曜どうでしょう”と言う番組のファンが、リアウインドーに番組ロゴのステッカーを貼る。一般の人の車のリアウインドーは広告効果があると考えた」と語った。新たなPR作戦。松永課長は「目標は、昨年度の来場者の10%アップを目指して」と語った。
住所: 東京都青梅市梅郷4-527