TVでた蔵トップ>> キーワード

「非接触棒」 のテレビ露出情報

大阪府河内長野市にある菊水産業。純国産のつまようじを製造している。河内長野市は、つまようじが地場産業で、最盛期は26社があったが、現在は3社のみになっている。菊水産業の社員は5人。白樺の木材を爪楊枝の長さに切って、機械で手持ち部分の溝を彫り、先端を削る。菊水産業は、昭和35年創業で、4代目社長・末延さんの祖父が設立した。黒文字で作る黒文字楊枝は、現在も手作りしている。1990年代、安い中国産が増え、国産つまようじは衰退した。末延さんは別の業界に就職したが、2011年に祖父が亡くなり、当時社長だった叔父から数年で会社を畳むと話を聞き、祖父との思い出を守りたいという思いから、菊水産業に入社した。コロナ禍で、飲食店などへの出荷が減り、売り上げは半減した。末延さんは、中国で撮影されたつまようじでボタンを押す写真をヒントに、「非接触棒」を開発した。SNSで話題になり、6000個以上を売り上げた。これをきかっけに、SNSの運用を本格的に始め、一人ひとりへの返信を心がけている。フォロワーも増えていった。末延さんが社長に就任した約1ヶ月後、周りの畑の藁焼きから火が移り、会社が火事になった。工場だけは残ったが、出荷予定の商品などが全焼した。末延さんは、会社が燃える様子を撮影し、鎮火から1時間後にSNSで報告した。火事翌日から片付けの様子などを撮影し、YouTubeにアップした。末延さんが運用する会社のXには、4万人以上のフォロワーがいて、支援物資などが届いた。フォロワーからの要望で、クラウドファンディングを行うと、1200万円もの支援があった。火事の2ヶ月後には、つまようじ製造を再開させた。末延さんは、つまようじの入れ物を小箱に変更し、溝なしの国産つまようじを考案した。溝の不良で、4分の1が廃棄されていて、資源を無駄にしないため、伝統の飾りをあえてなくした。見た目のスタイリッシュさから、SNSで話題になり、1ヶ月の注文数は3倍以上になった。末延さんは、地場産業の伝統である溝のあるつまようじも作っているが、アップデートもしていかないと地場産業は残っていかないなどと話した。

© 2009-2024 WireAction, Inc. All Rights Reserved.