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「韓国国家安保戦略研究院」 のテレビ露出情報

米韓関係の行方について。ユンソンニョル大統領が去年12月に宣言した非常戒厳を巡って職務が停止されている韓国。代行体制となる中、外交面が停滞するおそれも指摘されている。こうした中、アメリカ・トランプ大統領は今年1月の就任当日、北朝鮮を「核保有国」と発言。韓国では米韓が外交目標としてきた朝鮮半島の非核化の方針を変えるのではないかとの懸念も出た。その後、日米首脳会談などで非核化の方針を維持することになったが韓国では米朝間の交渉への不安は残ったまま。
先月10日、韓国北部の演習場で在韓アメリカ軍と韓国軍による冬期の共同訓練が行われこれまでどおり、米韓両軍の緊密な連携を示した。しかし、今年1月の就任当日、トランプ大統領はキムジョンウン総書記との関係構築に対する関心をほのめかし、韓国ではトランプ大統領の朝鮮半島への注目の表れと受け止められた。ハンフリーズ基地は国外のアメリカ軍基地として世界最大級の広さを誇っている。トランプ政権1期目では韓国側が負担する駐留経費の増額さらには、在韓アメリカ軍の撤収も取り沙汰されたことが念頭にある。
予測が難しいトランプ外交に韓国政府も神経をとがらせている。そこで関係構築のカギとみて早くから進めてきたのがアメリカの安全保障で重要性が増している造船分野での協力や投資。去年9月、韓国の造船大手の施設に入港したのはアメリカ海軍の貨物船。韓国の造船企業で初めて船のメンテナンス修理を行うためだった。アメリカの造船業の衰退が指摘される中、韓国の技術力を生かしアメリカに貢献するねらいがある。さらに、この造船大手などはアメリカ東部ペンシルベニア州の造船所を買収。トランプ政権が求めるアメリカへの投資の動きを強めている。チョテヨル外相も先月、国会で造船分野での協力強化の意義を強調した。専門家は米朝首脳会談が再び実現しトランプ大統領がディールを急げば韓国にとってリスクになりえると指摘する。
アメリカと韓国の安全保障を巡る外交関係の行方について山下涼太記者が解説。最近韓国メディアでは韓国外しを意味するコリアパッシングという言葉が取り上げられている。ウクライナの停戦交渉を巡るアメリカとロシアの高官協議でウクライナが外されたことが引き合いに出され、北朝鮮とアメリカが再び首脳会談などを行うことになった時、韓国の頭越しに交渉が進んでしまうのではないかという懸念を表している。さらにトランプ大統領は先週4日の演説で韓国の平均関税率はアメリカより4倍高いと述べて、軍事面の支援をしているのにも関わらず、韓国が高い関税を課していると強い不満を示した。これに対して韓国政府は事実ではないと直ちに発表しトランプ大統領にも理解を求めたい考えだが、トップ同士の対談が行われていないだけに不安を払拭しきれていない。こうした中、トランプ大統領は4日の演説でアメリカの造船業を復活させるとも発言しており、韓国はこうしたトランプ氏の関心も追い風に造船など韓国が強みとする分野での利用価値をアピールしながら、米韓同盟に亀裂が走ることがないよう、外交当局間での緊密な意思疎通を続けていくものとみられる。

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