ホルムズ海峡の封鎖で中東産の原油が高騰するなか、各国が関心を寄せているのがロシア産原油。主に中東に原油を依存しているアジアでロシア産原油を購入する動きが出ている。フィリピンは先月5年ぶりに輸入を再開。インドネシアはエネルギー・鉱物資源省が早ければ今月にも輸入が始まるとしている。タイもロシア側と原油の購入について交渉しているという。一方、韓国はロシア産のナフサをすでに2万7000トン輸入したと発表している。ホルムズ海峡の封鎖が招いた国際政治の変化について東京大学大学院・鈴木教授は「ロシア産原油というのは制裁の対象であるということだった。韓国は制裁を実施しているが背に腹は変えられないという状況で今ナフサを輸入している状況になっている。おそらく今後、ロシア産原油に対する注目や期待が高まって、国際社会のロシアに対する圧力は弱まっていく可能性は高くなる」、早稲田大学・萬歳教授は「現在は他国の安全保障よりも自国の国民経済の維持という喫緊の課題の備えるために国際社会もロシアの石油を購入するふうに移っている。やむを得ないことだと思います」、同志社大学大学院・中西教授は「湾岸諸国におけるアメリカとの関係性というところもかなりこれからは変化してくるのではないかと思います。現に湾岸諸国はホルムズ海峡が閉鎖されてることでイランだけではなくペルシャ湾の東側にある国々は原油や天然ガスを搬出できない。それは非常に大きな問題だと思います」と述べた。
