チャンカワイは埼玉・小鹿野町にやってきた。バイカーが集う街として知られ、銀行の蔵だった建物をリノベーションしたライダーズカフェ「MOTO GREEN CAFE」がある。小鹿野はかつて養蚕で栄えた街で、東京へとつながるシルクロードの要衝だった。今回は須崎旅館の4代目女将・真紀子さんから依頼があった。明治40年に創業した宿で、貸切温泉露天風呂や上州牛のしゃぶしゃぶが堪能できる。金庫は大正12年の保証書があった。初代・須崎四郎は絹商店を相手に宿を始め、大正時代には電話室を設置。現在の価格で100万円近い巨大な金庫を購入した。9年前に父が亡くなり、真紀子さんが開けようとしても開かなかったという。ダイヤルと鍵の二重ロック式で、ダスキンレスキューの玉置さんが開錠に成功した。金庫の中の棚には初代・四郎に宛てた長女からの手紙や従業員と交わした雇用契約書、埼玉銀行の預金通帳などが入っていた。中段の引き出しからは現金が出てきた。
住所: 埼玉県秩父郡小鹿野町小鹿野1815