日本博物館協会がまとめたデータによると全国の6割以上の博物館で収蔵庫が満杯となっていて危機的な状況になっている。福島県の須賀川市立博物館では市民から寄贈されたものを中心に合わせて7万点以上の収蔵品があり収蔵率は188%。市の担当課からは重複する収蔵品などの廃棄を求められているが、学芸員は「寄贈してくれた人たちの思いや価値を守るのは博物館の使命で、簡単には捨てられない」と話す。こうした中、文化庁は博物館の運営などに関する基準に“廃棄”の文言を盛り込んだ形で改正した。廃棄を避けるヒントになるかもしれないと注目されているのが複数の博物館の学芸員が連携して収蔵品の価値を評価する「宮城民俗コモンズ」という取り組み。このほかにも兵庫県の博物館はガラス張りにして展示物を丸ごと見てもらう収蔵庫を取り入れるなど、解決に向けた取り組みもある。
住所: 福島県須賀川市池上町6
