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「風に立つ愛子さん」 のテレビ露出情報

先月公開された映画「風に立つ愛子さん」は、東日本大震災の津波で家を失った1人暮らしの女性、愛子さんを追ったドキュメンタリー。震災から14年、映画が問いかけているものを見つめる。災害公営住宅では、宮城、岩手、福島の3県で単身の高齢者の世帯の割合が4割近くに上る。NHKの取材では住宅内で誰にもみとられずに亡くなる「孤立死」がおととしの年末までに少なくとも355人となるなど、入居者の暮らしをどう支えるかが課題となっている。映画の主人公・愛子さんも震災で大きく人生が変わった1人。69歳で家を失い2018年に76歳で亡くなった。その姿を記録し続けてきたのが、映画監督の藤川佳三さん。出会いは石巻の避難所で、愛子さんの前向きな強さに惹きつけられたという。当初は明るかったが、引っ越しなどで年数が経つに連れ孤独になった。藤川さんは定期的に東京から通い愛子さんの話し相手となった。撮影開始から7年、愛子さんは仮設住宅から災害公営住宅へ。一方で藤川さんは仕事が忙しくなり来れなくなり、引っ越しから半年で愛子さんは亡くなった。藤川さんには愛子さんからの留守番電話が届いていたという。映画に込めたのは、外からは見えない被災者の心の揺らぎや孤独を伝えたいという思いだった。映画は東京・中野の映画館で3月中旬まで上映し、その後横浜、千葉、長野でも上映される。

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