- 出演者
- 南利幸 井上二郎 赤木野々花 上村陽子
長野・小谷村から中継。この地域ではきのう、約1m60cmの降雪、けさは−8℃。村にはウインタースポーツを楽しむ多くの人が訪れているが、ウリハダカエデの樹液からメイプルシロップを作る体験ツアーも行われている。樹液の採取はドリルで空いた穴にチューブを差し込んで行われる。カエデは冬の間に糖を溜め込み、暖かくなってくると根から水分を吸い上げ糖が溶け出して出てくる。こうした樹液を煮詰めることでメイプルシロップができる。できる量は大体樹液の60分の1。体験ツアーではメイプルシロップを使ったパンケーキや樹液から煮出した紅茶などが楽しめる。
埼玉・日高市では春の味覚で知られる特産品の「うど」の収穫が最盛期を迎えている。この地域では春から畑で育てたうどを根ごと掘り起こして、約4メートルの深さに掘った「室」と呼ばれる穴の中に植え替えて1か月ほど育てるのが特徴。室の中は日が当たらないことから柔らかくアクが少ないうどができるということで、高級食材として人気が高く、料亭などでも使われているという。収穫量は去年は例年の約10分の1だったが、ことしは平年並みを見込んでいるという。この地域のうどは来月上旬ごろまで、首都圏や関西の市場に出荷される他、地元の直売場でも販売される。
さいたま市南区にあるタクシー会社。車庫の隣にあるプレハブで「きくらげ」を栽培している。栽培を始めて5年。今では年間約10トン、約1000万円の売り上げがある。タクシー会社常務・清水雄一郎さんのタクシー会社は創業から54年。地域に根差して地元の人たちの生活を支えてきた。しかし、5年前の新型コロナの流行で危機が訪れる。月に500万円の赤字が出ることもあり、倒産の危機に立たされた。追い込まれた清水さんは乗務員たちと収益を上げるためのアイデアを出し合った。インターネットで栽培キットを購入し、会社のシャワー室で栽培してみると、3週間ほどで食べられるほどに成長。生のきくらげの美味しさを知り、事業化を目指すことにした。当初は農業用ハウスで作っていたが、冬場の温度管理が難しく栽培期間は4月〜10月だけだった。そこで、2022年からはプレハブで育てることに。ソーラーヒーターを設置し、1年を通して栽培が可能になった。2023年からは空き家での栽培も開始。断熱材で光熱費を抑えて栽培できるようにした。こうして作ったきくらげは地元の青果店などに販路を拡大してきた。地域の学校給食にも採用されさまざまな調理法で提供されている。中でも清水さんおすすめの食べ方が湯通ししたものをポン酢やわさびしょうゆで食べるというもの。このきくらげ事業はいずれ会社の柱になる勢いで伸びているというが地域の公共交通を守るという信念は変わらない。清水さんは耕作放棄地を使って落花生の栽培も始めている。
先月公開された映画「風に立つ愛子さん」は、東日本大震災の津波で家を失った1人暮らしの女性、愛子さんを追ったドキュメンタリー。震災から14年、映画が問いかけているものを見つめる。災害公営住宅では、宮城、岩手、福島の3県で単身の高齢者の世帯の割合が4割近くに上る。NHKの取材では住宅内で誰にもみとられずに亡くなる「孤立死」がおととしの年末までに少なくとも355人となるなど、入居者の暮らしをどう支えるかが課題となっている。映画の主人公・愛子さんも震災で大きく人生が変わった1人。69歳で家を失い2018年に76歳で亡くなった。その姿を記録し続けてきたのが、映画監督の藤川佳三さん。出会いは石巻の避難所で、愛子さんの前向きな強さに惹きつけられたという。当初は明るかったが、引っ越しなどで年数が経つに連れ孤独になった。藤川さんは定期的に東京から通い愛子さんの話し相手となった。撮影開始から7年、愛子さんは仮設住宅から災害公営住宅へ。一方で藤川さんは仕事が忙しくなり来れなくなり、引っ越しから半年で愛子さんは亡くなった。藤川さんには愛子さんからの留守番電話が届いていたという。映画に込めたのは、外からは見えない被災者の心の揺らぎや孤独を伝えたいという思いだった。映画は東京・中野の映画館で3月中旬まで上映し、その後横浜、千葉、長野でも上映される。
関東甲信越の気象情報を伝えた。
千葉・富津の中継映像が流れた。赤木は「今日は夕方から雪が。寒さは今日まで。耐えましょう。」南は「夕方から夜にかけて雪が積もる可能性がある。来週は暖かい。」などとコメントした。
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