政府は2030年度までに食品ロスを2000年度から約半分となる435万トンに減らすことを目標にしている。今回の方針案には、食品メーカーが調べた商品を安全に食べられる期限からどの程度余裕を持って賞味期限を設定するかの基準として使われる「安全係数」の引き上げが盛り込まれた。現在の数値は2005年に策定されたもので、その後食品の保存技術が向上したことなどから、賞味期限の延長につなげ、食品ロス削減を進める考え。また、1日でも早い賞味期限の商品をあとから納入しようとすると拒否される商習慣も残るため、年月日表示ではなく年月表示に見直す内容も盛り込まれている。政府は来年3月末を目処に方針を閣議決定する見込み。