先月から香港を舞台にした1本のドキュメンタリー映画が日本で公開されている。5年前に起こった大規模な民主化運動を一市民の目線で記録、その思いに迫る。5年前香港で200万人と言われる人が参加した民主化運動を描いたドキュメンタリー映画「香港、裏切られた約束」。最前線の市民の目線にたちその戦いを90日に渡って記録。監督を務めたのはトウィンクル・ンアンさん(37)、今は英国に亡命している。初めは“何気なく”カメラを回していたというが、命がけで政府に立ち向かう若者たちの姿を目にし彼らの心の内を記録して伝えようと考えた。映画では抗議活動をきっかけに多くの人が香港人としてのアイデンティティに目覚めていく姿が描かれている。亡命先の英国で映画を完成させ沈黙を強いられる人の思いを伝えるため今後も活動を続ける決意。公開後の反響を受けて、当初より上映期間を延期する予定だとのこと。