17日、イギリス・ロンドンで中国の“巨大大使館”建設計画反対の抗議デモが行われた。中国政府はロンドン中心部にヨーロッパ最大級のメガ大使館の建設を計画している。建設予定地はイギリス王立の造幣局があった場所。近くにはロンドン塔やタワーブリッジなどの観光名所があり、広さは約2万平方メートル(サッカー場:約3つ分)。中国当局がこの場所を拠点にスパイ活動や民主化勢力監視を強める恐れがあるとして懸念が広がっている。抗議デモには地元住民や香港から移住した民主活動家など約1500人が参加。香港自由委員会財団のクロエ・チェン氏は「“メガ大使館”建設に強く反対します。“メガ大使館”が建てられれば中国がより多くの資材や人員を得て、ロンドン中心部でさらに大きな影響力を持ち、より多くの威圧や弾圧を行えるようになるのではないかと不安」と話した。不安の一つは中国政府が提出した建築図面の黒塗りで、イギリス当局が説明を求めたが中国側は外交施設の性質上内部図面の全面開示には慎重な姿勢だった。テレグラフ紙は黒塗り前の図面を独自入手、メガ大使館の中に秘密の地下室が作られる可能性があると伝えている。メガ大使館の建設予定地はロンドンの金融街の通信ケーブルのすぐそばに位置することから機密情報が傍受されるリスクが懸念されている。大使館は当局の立ち入りが制限される可能性があるため、スパイ活動の拠点化を懸念する声もある。イギリス政府はこれまで安全保障上の懸念などを理由に計画承認を3度延期してきたが、今月20日までに最終判断を行うとしている。
