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「馬場正郎」 のテレビ露出情報

1945年にボルネオ島で発生した「サンダカン死の行進」の責任者として処刑された馬場正郎中将。その遺族である馬場さんらは初めてボルネオ島を訪れ、曽祖父の足跡を辿ることになった。「サンダカン死の行進」は日本兵や民間人など1万~2万人が軍上層部の命令により最大600kmの移動を強いられ、半数近くが飢えや病気によって死亡した事件。この事件では移動を強いられたオーストラリアやイギリス人捕虜も2428人が犠牲となっており、オーストラリアでは「最悪の戦争犯罪」として記憶されている。サンダカンでは捕虜や地元住民による慰霊祭が行われているが、これまで日本人が参加したことはなかった。そんな中、生還した捕虜の1人を父に持つディック・ブレイスウェイト氏は悲劇の原因を探るうちに馬場さんの一家と交流を深めていった。日本側から見た「サンダカン死の行進」について調べるうち、日本人もまた犠牲者だと感じるようになったという。ディック氏は自身の調査を書籍として纏め、その巻末では互いの和解が呼びかけられた。この声に共感した人々は「和解の旅」として当時のルートを20日間かけて辿ることに。馬場さん一家もこの旅に参加し、日本軍による虐殺被害者の遺族から話を聞いた。現地には「死の行進」の記憶を伝える資料館も存在しており、一同は施設を見学。旅の後には参加者による意見交換が行われ、敵と味方に分けられた資料館の展示について疑問の声が寄せられた。旅を終え、馬場さんらは「被害者と加害者の知りたくもないことまで知ろうと思わなければ和解は成立しない」と語った。

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