「高宮麻綾の引継書」の主人公は食品専門商社務める営業職。怒りっぽいが仕事にも誠実で信頼は厚い。そんな主人公はビジネスコンテストで優勝し、このアイディアをもとに新規事業を立ち上げる。著者の城戸川りょうさんは主人公のモデルは自分が勤める会社の先輩がモデルの1人だと明かした。しかし主人公の新規事業は中止になったと通達される。これはかつて似た事業を行っていた会社で起きた爆発事故があり、それが原因で中止となったという。怒りを抑えられない主人公は事故を起こした会社の関係者の引継書を発見。事故は誰かが起こした事件だとあり、主人公は事件の真相を追う。その中で裏切りや異動命令などの困難が立ちはだかる。しかし多くの人に救われ困難に立ち向かう。城戸川りょうさんは自分も1人で仕事をしている気持ちになる瞬間があるが、常に誰かが一緒にいたり誰かが助けてくれることがあると語った。また会社員だっておもしろということを表現するためにラストシーンを描いたと話してくれた。