警視庁高尾署の山岳救助隊に密着。高尾山の登山客から下山中に歩けなくなったとの通報。登山道で座り込んでいたのは10代の男性。日が落ちて道が見えなくなり、急に不安になったという。高尾山であっても、一歩間違えれば死の危険もある。先週の金曜、山頂付近で奇声を発している男性がいるという通報。奇声を発していたのは20代の金髪の男性。前日はハロウィーン。男性は渋ハロに参加し、泥酔したあと友人と肝試しをするために終電で高尾山に来たという。ところが友人とはぐれてしまい道に迷い、沢に入ってしまいずぶぬれに。そして気温10度前後の高尾山で一晩過ごしたという。低山での遭難のリスクは登山に慣れている人にもある。高校時代、登山部で鍛えたというベテランも標高300mほどの低山(相模原市津久井町・城山:標高375m)で遭難しかけたという。低山ならではの危険があると登山ガイド・野中径隆さんも話す。野中さん「標高が低い山ですと、樹林帯の中では目標となる景色がはっきりしない。どっちの方向に進んでいいのか、わかりにくくなってしまう」。余裕のある計画と命を守る装備を。