今日の為替について高島修が解説。昨日は米金利が小幅上昇、米株が底堅い中で、全体的に円安だった。注目ポイントはベッセント財務長官の訪日。円買い介入が始まっていると言われる中での訪日で、片山財務大臣以外にも高市総理との会談が予定されている。これまで米当局は高市政権の防衛策に協力姿勢を示しながら、日銀の金融正常化を安定的に進めることを求めてきた。高市政権の拡張財政政策も急激な円金利上昇とならないか警戒しているとみられる。ベッセント氏は2022年に「安倍氏の複雑な遺産」という論文を発表した。2010年代の急激な円安は日銀の金融緩和の影響が大きいと指摘しながら、同時にその金融緩和がグローバルなリスクテイクを助長したなどの危機感を滲ませていた。日本の外貨準備は2022年から2024年に介入を実施した時に、1.4兆ドル前後から1.2兆ドル前後まで減ったが、現在は再び1.4兆ドル近くまで戻っている。円建てでは200兆円以上で、4月30日以降は既に10兆円程のドル売り円買いが実施されているが、外貨準備の一部は外貨預金や短期証券で保有されており、すぐに米国債を売却する必要はない。22年から24年までのように1.2兆ドル前後まで外貨準備が減ることを覚悟しているならば、日本円ではトータルで30兆円くらいになってくる。
