2015年12月25日、当時電通の写真だった高橋まつりさん(24)が亡くなった。行き過ぎた働き方などを苦になくなったとみられ、母親の幸美さんによると、47時間連続で勤務後、40分で出社など違法な長時間労働が常態化していたという。まつりさんの自殺は、長時間労働が原因とし労災に認定され、電通は労働基準法違反で有罪判決を受け、社会の長時間労働への問題意識も高まった。過労死防止法が施行され10年余りとなるが、昨年度の自殺を含む過労死は、前年度を上回る159件だった。また、昨年度の精神障害での労災認定件数は1055件と、過去最多だった。今年、高市首相は、条件つきで労働時間規制の緩和検討を指示した。まつりさんの母親の幸美さんは「なぜ人手不足になるのか、長時間労働になるのか、どうしたら健康で働ける職場を作れるのか、国全体で働き方の構造を丁寧に検証して対策を進めてほしい」などと話している。
