金原は総括に観光への疑問は、確かにあった。同じような場所に、飽きもせず繰り出し続けているような、その先で定評にある通りの、すでに情報で得ている価値を、寸分違わぬ形で享受して帰っていく、出来レースを楽しんでいるような自分達への疑問だ。家と言って、道路がないところに分け入る訳にはいかない。発電も、食料や水の調達も、自分の力ではないからだ。私に至っては、車の運転すらできない。でも高野さんは、そんな無力な現在人を、自然という宝物との出会いに導く。「心で見なきゃ、ものごとはよく見えない」。「星の王子さま」の有名な台詞だ。高野さんは、あらゆる情報に溺れ、閉じてしまった現代人の心の目を開かせてくれる、未知の世界への案内人なのかもしれない。とした。
