港区麻布十番にある「KITAINARI」は今年1月にオープンしたいなり寿司のテイクアウト専門店。午後5時からは本格江戸前寿司や割烹料理など和食のコースを楽しめる「鮨 割烹 ゆうずうむげ」に変わる。「全8種セット(国産鶏塩麹そぼろ、和牛すき焼き卵黄そぼろ、国産豚生姜焼きそぼろ、羊カレーそぼろ、ごぼうバルサミコ、とうもろこしのきんぴら、おかか、昆布)」を紹介。一番人気は「和牛すき焼き卵黄そぼろ」。腕を振るうのは店主・北村崇彦さん。妻・実帆さんは調理と接客をサポート。目指した味はお酒に合う甘さ控えめ。カツオダシ・うすくちしょうゆを合わせた煮汁には砂糖の代わりに甘酒を使用。酢飯にも甘酒・赤酢・うすくちしょうゆを使用。和牛そぼろはしょうゆ・甘酒・酒・みりん。しょうゆ漬けの卵黄を合わせてマイルドに。羊カレーそぼろはしょうゆ・甘酒・カレー粉・10種のスパイス。北村さんは16歳で料理の世界へ飛び込んだ。約30年の経験が成す自分の味を気軽に楽しんでほしいと、色んな味のいなり寿司を作ることにした。50種類以上の具材を試作。妻考案の味が「ごぼうバルサミコ」。店のロゴやグラフィックアートも手掛ける妻は見た目にも強いこだわりがあり、ピンセットを使ってゴマの位置を直す“ゴマのせ職人”。箱を開けたときにきれいに詰めていないとテンションがあがらないと話した。
住所: 東京都港区麻布十番2-13-5 PARK麻布網代 1F