続いて守りの仕掛けがユニークな城。エントリーナンバー3 鹿児島城。ひときわ目立つどでかい門と延々と連なる石垣。最近復元されたのが御楼門。建材の重量は約320トンで高さ約20mで日本最大級の城門。豪華に見せる工夫があちこちに。19面もある鬼瓦は威圧感十分。2階は白漆喰で瓦を埋め込んだなまこ壁。天守を持たなかった城のシンボルとして薩摩藩の権威を見せつけた。敵が侵入しても石垣に囲まれ上から攻撃される。本丸の後ろの城山と呼ばれる背後の山こそが防御の要。山頂へと続く道はかつては人ひとりしか通れる幅がなかったという。道は何度も折れ曲がり先の様子が分かりづらい。シラス(火砕流堆積物)が削られてできた自然の崖を城壁として利用している。シラスの崖を改造した土塁が周囲500mに存在し山頂へと通じる道は全て土塁にぶつかるように作られた。西南戦争の舞台になった。登った先には桜島と城下の町並み。
住所: 鹿児島県鹿児島市城山町