鹿児島県のトカラ列島近海で先週土曜日から地震が330回以上起きていて住民の間に不安が広がっている。鹿児島市から南に約250キロ、沖縄県那覇市からは約400キロ離れた12の小さな島々で形成されるトカラ列島。住所は鹿児島県十島村。その中の1つ、鹿児島港からフェリーで10時間以上かかるのが人口わずか89人の悪石島。ヘルメットは登校の時だけでない。トカラ列島で群発する地震。きのう震度4の地震が立て続けに2回観測されている。14人の小中学生が学ぶ悪石島学園では大きな地震に備え、ヘルメットを傍らに授業が行われていた。悪石島学園・小窪卓也教頭は「先が見えない、出口が見えない怖さはある」などと述べた。2021年12月には最大震度5強の地震が発生、住民の4割が島外に避難した。この年は同じ月に308回の地震を観測した。先週土曜日から頻発し始めたトカラ列島近海を震源とする地震は現在までに330回以上起きている。こうしたまとまった地震発生の数日後に国内の離れた場所で大地震が発生するといったトカラの法則という言葉がSNSなどで広がっている。地震の専門家、東海大学・長尾客員教授は「実際には科学的には根拠はないと考えている」などと述べ否定した。