千葉・栄町の龍角寺には竜を思わせる頭の骨が保管されている。奈良時代のこと、日照りが続き、田畑が干上った村に、竜を名乗る老人がやってきた。村民を救うため、老人は竜となり、恵みの雨をもたらした。だが、竜は神の怒りを買い、三つ裂きにされてしまう。村民は竜に感謝し、手厚く供養したという。埼玉の秩父市には土砂災害を起こしては人々と困らせた悪しき竜が棲んでいたという。竜が死に絶えると、地面に骨が落ちていたとか。江戸時代、滋賀・大津市の地中から竜の骨が見つかったといい、発見者の子孫に取材を試みた。発見した場所に祠が建てられ、正月の初詣、子どもの受験、病に伏せる親族の快癒を願ったりしているという。