杉谷さんの父で4代目の和俊さん、そして母・妙公さんも加わり何が始まるのか。そこでは粘土教室が開かれていた。ここで使われている粘土は過ぎたにさんが20代のころに開発したもの。2枚の木材を重ねて削り製造する鉛筆。削りカスの処分費用を減らしたいと考えた杉谷さん。脱炭素にもつながる。試行錯誤を繰り返す中、削りカスを加工した際の粘り気にヒントを得てカスを粉末にし、のりや水などを混ぜて粘土を製作。リサイクル商品として販売。すると、大手雑貨店から高い評価が。また、都内近郊で削りカス粘土を広めるためJR東日本と連携、駅構内を利用してイベントを行った。月に2回行われる鉛筆粘土工場での粘土教室も好評。教室は誰でも参加可能。世界にひとつだけの自分の作品を作ることができる。下町の鉛筆工場は生き残りをかけてアイデア商品を次々と生み出している。ecoな鉛筆、大人の鉛筆、大人の水彩色鉛筆など。鉛筆に秘められた無限の可能性を引き出す。杉谷社長はきょうも挑戦を続ける。