おととい香港の立法会で可決された国家安全条例案について、国家機密を盗むことやスパイ行為、反乱の扇動、外国勢力による干渉などを取り締まるもので、違反した場合最高で終身刑になる。中国政府主導で4年前に施行された香港国家安全維持法を補完するもので、香港の統制が一層強化される。外国メディア記者は、当局がこれを利用して気に入らない声を標的にするのは簡単だと述べる。米政府系ラジオ局「ラジオ・フリー・アジア」は香港事務所の閉鎖を決めたと伝えられる。倉田徹教授は、今回の条例は萎縮効果を生むという点に大きな懸念があると指摘する。