先月「このマンガがすごい!2024」が発売された。宝島社の担当者は「今年は1位と2位が僅差で接戦でした」と語った。オトコ編1位は平井大橋の「ダイヤモンドの功罪」。天才ゆえの苦悩と孤独を描いた野球青春劇で、野球を知らなくても読める面白さだという。現在4巻まで発行されていて、累計発行部数は50万を超えた。オンナ編1位は大白小蟹の「うみべのストーブ 大白小蟹短編集」。日常を独自の視点で切り取った短編7篇が収録され、短編それぞれについた短歌と合わせることで漫画の世界が膨らむのだそう。新しくて不思議な構成になっていて、男性が読んでも染みる作品。著者の大白小蟹さんは読者を信頼して描くことを指針にしていて、複雑な内容でも誠実に描けば伝わると信じて描いているという。このあとこの2作品の魅力を紹介する。