日本銀行は、金融政策決定会合を開き、これまでの大規模緩和を転換するかどうか、詰めの議論を行っている。現在、円相場は、1ドル149円台で取引されている。日銀は、物価と賃金がともに上昇する好循環を見通せる状況になったと判断すれば、2016年に導入したマイナス金利を解除するなど、金融政策を大幅に修正する方針だ。物価上昇率は2%を超えるなか、春闘で、大幅な賃上げ回答が相次いでいて、環境は整ってきているといえる。鈴木財務大臣はけさ、旺盛な設備投資意欲もあり、明らかによい兆候が表れているなどと後押しするかのような発言をした。マイナス金利が解除されれば、円高や住宅ローンの変動金利の上昇が予想されるが、日銀は、緩和的な政策を継続するとしていて、影響は限定的とみられる。デフレを脱却し、失われた30年に終止符を打てるか、日銀の決断が注目される。
住所: 東京都中央区日本橋本石町2-1-1
URL: http://www.boj.or.jp/
URL: http://www.boj.or.jp/