1年後の大会で活躍が期待されるのが、クロスカントリースキー男子・川除大輝選手、新田佳浩選手。24歳・川除選手は、前回の北京パラリンピックで金メダルを獲得した日本男子のエース。両手足の指に障害があり、ストックを持たずに滑る。44歳の新田選手は、左腕に障害がある。パラリンピックに7大会連続で出場し、3つの金メダルを獲得しているレジェンド。20歳離れた2人の出会いは、川除選手が小学1年生のとき。新田選手から指導を受け、パラリンピックを目指した。2人で表彰台を目指す。その思いを強くしたのが、前回の北京パラリンピック。川除選手は、初めての金メダルを獲得。新田選手は7位。第一線を退く可能性を示していた新田選手に対し、川除選手が引き止めた。再び表彰台を目指す気持ちを後押ししてもらった新田選手。トレーニングの方法を見直した。川除選手は大学を卒業し、新田選手と同じチームに所属。2人で練習する時間を増やしている。世界のトップで戦い続ける新田選手の経験や練習に取り組む姿勢などを積極的に学ぼうとしている。川除選手は「金メダルを獲得したい」、新田選手は「イタリアの舞台でガッツポーズしている姿を想像していたい」と語った。今シーズンのW杯では、川除選手が総合優勝、新田選手が3位。バンクーバーパラリンピックの映像。