- 出演者
- 広内仁 斉田季実治 星麻琴 吉岡真央 畠山衣美 菅谷鈴夏
オープニング映像の後、星麻琴キャスターらが挨拶。
会議が開かれているベルギー・ブリュッセルから、ブリュッセル支局・杉田沙智代支局長が解説:EU(ヨーロッパ連合)のさらなる負担が議論される見通しだが、EU側はどのような対応を示しそうか?「アメリカ・トランプ大統領から突きつけられたいわば宿題に、なんとか応えなければならないというEU側の強い危機感を感じる。EUの関係者は“アメリカに受け入れてもらえるヨーロッパになれば、停戦交渉のテーブルにつけるきっかけになるのでは”という声も聞かれた。今回の首脳会議では、停戦後のウクライナの安全を保証するために、フランスとイギリスが中心となって検討されている平和維持部隊についても議論される見通し。平和維持部隊を巡っては、来週フランスで各国の軍の責任者を集めた会議も行われる予定でして、急ピッチで話が進んでいる。それでもEU内からは、検討を始めたのが遅すぎたんじゃないかという声も聞かれる。アメリカのロシアへの接近すら見られる中、ヨーロッパが結束した対応を打ち出せるのか、会議で模索することになる」。
ことしの経済成長率について、5%前後と高い目標を打ち出した中国。きょうの記者会見でも、達成に自信を見せた。しかしその発言とは裏腹に、経済は不動産不況などを背景に失速し、不安や不満も広がっている。中国・李強首相は「奮闘していこう」と述べた。きのう始まった中国の全人代(全国人民代表大会)。経済政策を統括する高官が会見し、アメリカとの貿易摩擦の激化が懸念される中でも、経済目標の達成は可能だと主張。国家発展改革委員会・鄭柵潔主任は「5%の目標は、政府が科学的な根拠に基づいて慎重に出したものだ。十分に自信を持っている」と述べた。
経済的な苦境は、社会の閉塞感にもつながっている。中国・北京で午前5時半過ぎ、仕事を求める大勢の人が集まっている。仕事が見つかると、労働者はここから仕事先に向かう。しかし、求人が減少し、この日は午前8時になっても仕事が見つからない労働者が多く残っていた。出稼ぎ労働者の1人に、話を聞いた。人材派遣会社や求人の貼り紙がある店などを訪ねて回ったが、仕事は見つからなかった。家族に仕送りをするため、インターネットカフェに寝泊まりすることもあるという。男性は「大学に通う子どもがいる。今の給料では授業料を払えない。全く希望が持てない」と語った。政府に対する不満の声も上がっている。労働問題などの仲裁を行う政府機関には連日、多くの人が訪れている。給料未払いの仲裁の申請に訪れた40代の女性が、匿名を条件に取材に応じた。女性は、北京にあるIT事業などを行う会社で人事を担当。去年9月から給料が未払いとなり経営者と連絡が取れない状況。女性は、意を決して訴えを起こしたものの、政府側からは、仲裁の開始は5か月先だと告げられた。女性は「弱い立場の市民が取り残されている」と怒りを募らせている。
相次ぐ殺傷事件を受け、中国・習近平指導部は統制を強めている。香港メディアによると、中国・広東省の当局は、投資に失敗した人や失業した人などを「8失人員」と呼び、警戒するよう指示まで出しているという。中国は景気の減速や社会不安への懸念、さらにはアメリカとの貿易摩擦でまさに内憂外患の状態といえそう。
参議院で続く予算審議。論点の1つとなっている高額療養費制度の見直しについて、与党である公明党からも苦言が呈された。一方、ガソリン税の暫定税率の廃止を目指す野党内では、足並みの乱れも出ている。参議院予算委員会。高額療養費制度の負担上限額の引き上げについて公明党・谷合参院会長は「今の政府の方針は分かりにくいのではないか。国民の理解が十分なっていない」とただし、石破首相は「丁寧な説明が十分ではないという反省は持っている。ことしの秋までに改めて(再来年度以降の)方針を検討し決定する。患者団体の意見をきちんと聴く。一方で保険料を支払っている人たちの両方からの意見を十分聞いたうえで答えを出していかなければならない」と述べた。共産党・小池書記局長は「立ち止まるのは今。一番苦しんでいるのは病気で苦しんでいる人。物価が上がっているから負担を増やす。ひどい話」とただし、石破首相は「物価や賃金の上昇分を見させてもらう。お金がないので治療を諦めざるを得ないという懸念が現実のものとならないよう責任を持たせてもらう」と述べた。
参議院予算委員会。企業団体献金や年収103万円の壁の見直しを巡っても。日本維新の会・柴田巧参院議員は「政治改革の本丸は企業団体献金の禁止。中途半端な公開で終わるのではなく、禁止という方向に行くのが一番望ましい」とただし、石破首相は「禁止して資産家や公的資金に頼るような政治が正しいとは思っていない。個人の資金、企業団体献金、公的助成、バランスをどう図っていくかこそが肝要」と述べた。国民民主党・舟山参院議員会長は「衆議院での修正が中途半端に終わった。手取りが増えない、生活が厳しいという声にどう応えていくか、物価高騰対策としても、さらなる引き上げを決断してほしい」とただし、石破首相は「国民も苦しいが、国の財政も相当に厳しい。大災害や戦乱などの時に財政の機動力をきちんと確保しておくことは政府の国民に対する責任」と述べた。れいわ新選組・山本代表は「地震に耐えたが豪雨の土砂で家々が埋もれてしまった。もう一度(石川県)知事と話し合ってもらえないか」とただし、石破首相は「実態を常に把握するのは大事。しばしば馳知事とは連絡を取っている。実情がどうなっているのか把握をさせてもらう」と述べた。
予算案の審議日程を巡り、自民党と立憲民主党の参議院国会対策委員長が会談。来週10日に予算委員会で集中審議を行うことで合意した。立憲民主党は、高額療養費制度の見直しを巡り、石破総理大臣がきのう、がん患者らとの面会や、患者団体によるアンケート調査結果の受け取りに応じる考えを示したことから、早期に実施するよう求めた。一方、ガソリン税の暫定税率廃止を巡る動きも。来月からの廃止を掲げる立憲民主党と国民民主党に対し、来年4月からの廃止とする日本維新の会は、与野党5党による協議体の設置を主張しているが、これについて立憲民主党・重徳政調会長は「5党協議が突如として出てきたので若干面食らっている。簡単に受け入れることができるものでもない」と語った。また国民民主党・玉木代表は、SNS(X)への投稿で「5党の協議に応じない」考えを重ねて示した一方で、「来年度中に廃止することを前提にするなら、維新の会との協議に応じる考え」を示した。
全国の気象情報を伝えた。
きょうで開幕まで1年となった冬のパラリンピック・ミラノコルティナダンペッツォ大会。開催地はイタリア北部にある複数の都市。6競技、79種目が行われ、五輪と同じ広域開催が特徴。競技が行われるエリアは大きく3つに分かれる。代表内定選手はこれから決まるが、1年後の大会で注目される選手をご紹介。アルペンスキー女子・村岡桃佳選手は、北京パラリンピックで金メダル3つと銀メダル1つを獲得。大回転では2連覇を果たした。冬の大会では、日本選手初となる3大会連続の金メダル獲得に期待がかかる。村岡選手は「コンディションがいい状態で上から下まで滑り切れたら、(金メダルを)絶対に取れると確信している」と語った。
この大会唯一の新種目が、車いすカーリング混合ダブルス。出場を目指すのが、60歳・中島洋治選手と49歳・小川亜希選手のベテランペア。2人は2010年のバンクーバーパラリンピック男女混合4人制の日本代表。今回は新種目で出場を目指す。中島選手は「大きな大会で結果を残して、競技人口を一気に増やす」、小川選手は「観客とかカーリングの熱がすごくて、またこういう舞台に行きたい」と語った。
1年後の大会で活躍が期待されるのが、クロスカントリースキー男子・川除大輝選手、新田佳浩選手。24歳・川除選手は、前回の北京パラリンピックで金メダルを獲得した日本男子のエース。両手足の指に障害があり、ストックを持たずに滑る。44歳の新田選手は、左腕に障害がある。パラリンピックに7大会連続で出場し、3つの金メダルを獲得しているレジェンド。20歳離れた2人の出会いは、川除選手が小学1年生のとき。新田選手から指導を受け、パラリンピックを目指した。2人で表彰台を目指す。その思いを強くしたのが、前回の北京パラリンピック。川除選手は、初めての金メダルを獲得。新田選手は7位。第一線を退く可能性を示していた新田選手に対し、川除選手が引き止めた。再び表彰台を目指す気持ちを後押ししてもらった新田選手。トレーニングの方法を見直した。川除選手は大学を卒業し、新田選手と同じチームに所属。2人で練習する時間を増やしている。世界のトップで戦い続ける新田選手の経験や練習に取り組む姿勢などを積極的に学ぼうとしている。川除選手は「金メダルを獲得したい」、新田選手は「イタリアの舞台でガッツポーズしている姿を想像していたい」と語った。今シーズンのW杯では、川除選手が総合優勝、新田選手が3位。バンクーバーパラリンピックの映像。
ドジャースは今月18日に東京ドームで開幕戦を迎える。ドジャース・大谷翔平選手はオープン戦には出場せず、走塁の練習などを行った。今シーズン、二刀流復帰を目指す大谷選手は、ベテランのカーショー投手と並んでキャッチボールを行う。変化球を交えながら約20分間投げ込んだ。そのあとは走塁練習。おなじみとなった腰にワイヤーを取り付けたダッシュを行い、データを確認。さらにスライディング練習にも取り組む。去年のワールドシリーズで盗塁の際に左肩を脱臼したため、ことしは再発を防ぐ左手をつかないスライディングを練習。QRコードについて言及。アメリカ・アリゾナ州の映像。
オープン戦:ナショナルズ8−7マーリンズ。ナショナルズ・小笠原慎之介投手が、オープン戦で3回目の先発登板。3回途中2失点で、オープン戦の防御率は7点台となったが、充実感をにじませた。小笠原投手は「まっすぐで空振りも取れていたので、そういうスタイルでやっていけたら」と語った。アメリカ・フロリダ州の映像。
中学生の全国一を決める全国中学校体育大会「全中大会」。現在は20の競技が行われている。しかし2027年度以降、水泳やハンドボールといった9つが取りやめられることになった。背景と新たな大会のあり方を模索する動きを取材。先月、長野県で行われた全中大会のスキー競技。トップレベルの選手が努力の成果を競い合う大舞台だが、2029年度の開催を最後に実施されなくなる予定。中学生にとって、全国一の座をかけた特別な大会。全中大会縮小の要因の1つが、運営に関わる教員の負担軽減。のべ1200人の選手が参加するスキー大会では、会場近辺の中学校などの教員、わずか5人で事務局を担っている。大会前、滑走順を決める抽せん会が行われた。記載に漏れや間違いがないか一つ一つ確認。その後は、ほかの教員の手も借りてビブスを仕分ける。さまざまな作業を、ふだんの学校業務を縫って行っている。全中スキー大会実行委員会・事務局長(中学校教員)・前澤健太さんは「大会期間だと、まるまる1週間、学校を開けることになる」と語った。長野・野沢温泉村の映像。出場選手のコメント。
大きな要因が少子化。中学生の数は、この30年で3割以上減少。中体連(日本中学校体育連盟)は、実施の取りやめについて、部を設置する中学校の割合が原則20%を下回っていることを基準とした。設置率が10%を切るハンドボール。都内の中学校に通う女子生徒。ハンドボールは7人でプレーするが、現在女子の部員は6人。単独でチームが組めなくなった。去年ほかの中学校からも参加する地域のクラブチームが設立された。実戦形式の練習が行えるようになり、大会に出られないという不安もなくなった。試合をしたいという子どもたちの思いを受け、日本ハンドボール協会は全中大会縮小をきっかけに改革に乗り出した。参考にした1つがバスケットボール。8年前から、各地でリーグ戦を実施。全中大会は、都道府県予選から負けたら終わりのトーナメント形式だが、このリーグ戦は総当たりで、試合経験を積むことがメイン。選手交代も積極的で、多くの選手が出場でき、生徒たちのやる気につながっている。ハンドボールでは、既存のクラブチーム対抗の大会に学校の部活動も参加できるようにし、全国一を競う形を残す一方、都道府県レベルの大会で、リーグ戦を導入する方針。日本ハンドボール協会指導普及本部・藤本元本部長は「次世代のためにいいものにする、ある意味チャンスなのかもしれない」と語った。東京・府中市の映像。参加選手のコメント。
部活動に詳しい早稲田大学スポーツ科学学術院・中澤篤史教授は「(全国中大会縮小は)中学校の大会のあり方、全体の見直しの重要なポイントになった。スポーツの文化的な楽しみの教授の仕方がもっと多様にあるはず。そうした可能性をぜひ考えてほしい」と語った。
オープン戦:ロッテ4−0広島。ロッテドラフト1位ルーキー・西川史礁選手は「理とスタンドからこれまでにない声援を送ってくれたので、必死に毎試合がんバルだけだと思う」と語った。千葉・ZOZOの映像。
柔道で五輪2連覇を果たした阿部一二三選手。来月の体重別の大会で実戦復帰したうえで、その後、体重無差別の全日本選手権に挑戦する意向を明らかにした。阿部選手は、男子66キロ級で五輪2連覇を果たしたパリ五輪のあと試合には出場せず、休養していた。阿部選手は「休む選択も考えたが、1年休んでしまうとどこでスイッチを入れるか、苦しい部分があるかなと。ロサンゼルス五輪で3連覇を目指している」と語った。東京・北区の映像。
外国為替市場で円相場は、円を買ってドルを売る動きが進み、1ドル147円台まで値上がりした。去年10月以来、約5カ月ぶりの円高ドル安水準。為替:ロンドン、日経平均株価、東証株価指数(TOPIX)。日銀、利上げについて言及。
- キーワード
- 日本銀行