- 出演者
- 広内仁 斉田季実治 佐藤真莉子 星麻琴 吉岡真央
オープニング映像。
岩手・大船渡市の山林火災は、発生からきょうで1週間となった。現地では待ち望まれていた雨がようやく降った。市によるとさらなる延焼は確認されていない。鎮火に向けて懸命な消火活動が続いている。一刻も早い鎮火を。市民が待ち望んでいた雨が降った。雨や雪が降る中、消防は、2000人規模での消火活動を続けている。天候不良のため、自衛隊や自治体のヘリコプターによる上空からの消火活動は実施されなかった。大船渡市で、午後7時までの24時間に降った雨の量は20.5ミリ。市は詳しい状況は分からないとしながらも、地上の消防隊からの情報で「さらなる延焼は確認されていない」ことを明らかにしたうえで、「きょうの雨が延焼を食い止める効果が少なからずあった」という見方を示した。焼失した面積は、約2900haと市の面積の9%に上っている。一部の地域で現地調査などを行った結果、少なくとも78棟の住宅や空き家、作業場などで被害を確認したことを明らかにした。すべてを調査したわけでなく、さらに増える可能性もあるとしている。消火活動の最前線はどうなっているのか。緊急消防援助隊の担当者、宮城県大隊・熊坂武大隊長に話を聞いた。消火活動の壁になっているのは、現場の地形と水不足。今回の雨。熊坂大隊長は「林野火災は地表の温度がものすごく高温になっている。朝から雨が降り、山が冷やされる。いい意味で雨が活動の味方になってくれた」と語った。ただ鎮火につなげるためには、引き続き丁寧な消火活動が求められると話している。岩手・陸前高田市、ウォータージャケットの映像。午後7時までの24時間に降った雨の量は20.5ミリ。岩手・大船渡市を含む岩手県の沿岸南部では、あす夕方までの24時間に20ミリの雨が降ると予測。専門家、森林総合研究所・玉井幸治研究ディレクターは「まとまった雨が降れば、地中に雨がしみこみ、火がほぼ消し止められた状態である鎮圧へ向けて大きく進む」と指摘。ただ楽観はできないという。玉井研究ディレクターは「この時期の落葉林は葉を吹いていないので、林床に届く光の量、エネルギー量が多い。2〜3日晴れた日が続くとまた林野火災が発生しうる程度に落ち葉が乾燥することもありうる」と語った。避難生活が長期化する中、避難を続ける方々の負担は心身ともに大きくなっている。岩手・大船渡市は、市の14%に当たる住民を対象に避難指示を出している。小学生の子どもたちと夫の家族4人で避難している女性。今回の山林火災で、自宅は全焼したと見られる。女性は「思い出の家が一瞬にしてなくなってしまったむなしさ。すごく悲しかった」と語った。いつまで続くか見通せない避難生活。女性は、子どもたちの心の状態が心配だという。被災した人たちを支援しようという動きが、全国で広がっている。青森県に本社があるスーパーは、59店舗できのうから募金箱を設置。4年前に大規模な山火事が発生した栃木・足利市でも、足利市役所や公民館など19か所に募金箱を設けている。支援の動きは都内でも。岩手県産の食品などを扱うアンテナショップでは、今月1日から大船渡産という表示を貼っている。火災が発生して以降、大船渡産の商品の売り上げが伸びており、商品によっては3倍以上になっている。店ではあすから2日間、山林火災が原因で出荷ができなかった水産会社のわかめの販売会を実施。売り上げの一部を大船渡市へ寄付する予定。岩手アンテナショップ・高橋圭介店長は「商品を買ってもらって、少しでも力になれれば」と語った。大船渡市の水産会社では、あすからの販売会に向け、火災の前に収穫できていたわかめの箱詰め作業を行った。水産会社・佐々木晶生社長は「東日本大震災を経験して、今回山火事も経験して、大変な地域ではあるが、前を向いて頑張ろうしているので、その背中を少しでもおしてもらえれば」と語った。東京・銀座・いわて銀河プラザの映像。買い物客のコメント。今回の山林火災を巡って、きょう石破総理大臣は、国が復旧にかかる費用を支援する激甚災害への指定について、視野に入っていると述べた。発生から1週間がたったが、一刻も早い鎮火と、被災した人たちへの支援が急がれる。
施政方針演説で、関税措置を強くアピールしたアメリカ・トランプ大統領。経済政策に関与し、かつて、すご腕ファンドマネージャーとして知られたのが、ベッセント財務長官。ベッセント財務長官と10年来の知り合いであるアメリカ・ワシントンを拠点に投資コンサルタントを務める齋藤ジンさんに関税政策の真のねらいを聞いた。かつてベッセント財務長官にも投資のアドバイスをして、親密になったという。施政方針演説でトランプ大統領が言及した相互関税。こうした政策に関与しているのが、ベッセント財務長官。相互関税に日本も入るのか?、齋藤さんは「かけられる可能性は高い。日本の貿易黒字の大半が自動車。友好国であれ当然そういうこと」と語った。関税をてこに交渉を進めようとするトランプ大統領。背景には、労働者たちが抱くグローバル化への不満があるという。これまでアメリカがグローバル化を進めた結果、賃金が安い中国などに雇用が流出。失業や格差の拡大につながったと指摘されている。トランプ政権が中国に課した計20%の追加関税。齋藤さんは「雇用を取り戻すだけでなく、台頭する中国を封じ込めるねらいもある」という。
パワハラの疑いについては、告発文書には「出張先のエントランスの20mほど手前で公用車を降りて歩かされただけで職員などをどなる」「幹部職員にチャットで夜間、休日など時間おかまいなしの指示」などと記載されていた。これらの点について、百条委員会の報告書では「極めて理不尽な叱責と言える。業務時間外のチャット数は、1年間に2165件と多く、業務の適正な範囲を超えたものと言える」などと認定したうえで、「知事の言動などは、パワハラ行為といっても過言ではない不適切なものだった」と結論づけた。これについて、斎藤知事は「業務上必要な範囲で厳しく指導した」と述べた。告発文書では「もらい物はすべて独り占め」などと記載された贈答品の受け取りについて、斎藤知事は去年9月の百条委員会で「持って帰ってと言われたので」と答えていた。こうした証人尋問を踏まえ、報告書では「個人として消費していたと捉えられてもしかたがない行為もあり、“おねだり”との臆測を呼んだことは否定できない」などとしている。「パワハラの疑いや贈答品の受け取りなどについて、一定の事実が確認された」としている。兵庫県議会百条委員会の映像。兵庫県議会百条委報告書では「告発文書に記載されていた4年前の知事選挙での県職員による事前運動や、斎藤知事への投票依頼の2つの項目については、真偽の事実確認ができなかった」とした。兵庫県庁の映像。告発文書を作成した県の元局長を公益通報の保護対象としなかった県の対応について、兵庫県議会百条委員会の報告書は「文書は公益通報者保護法上の外部通報に当たる可能性が高いと指摘し、文書内容の事実確認より通報者の特定を優先した調査や知事が記者会見で文書の作成者を公にしたことなどは、公益通報者保護法に基づく措置を怠った対応であり、現在も違法状態が継続している可能性がある」としている。違法状態の可能性に言及した報告書について、兵庫県・斎藤知事は「手続きは適切だった」という認識を改めて示した。およそ9か月に及ぶ調査を行ってきた兵庫県議会・百条委員会。その総括を兵庫県議会百条委員会・奥谷謙一委員長は「斎藤知事は元県民局長の文書を“事実無根”“うそ八百”と評したが、本委員会の調査により一定の事実が含まれていたと認められた。全体を通して客観性、公平性を欠いており、大きな問題があったと断ぜざるを得ない」とまとめた。百条委員会の報告書について「1つの見解だ」と繰り返した兵庫県・斎藤知事は、定例会見で改めて問われると「大変重い見解。1つの見解が示されたことは、しっかり受け止められなければならない」と述べた。この問題では、百条委員会とは別に、弁護士による第三者委員会も調査していて、今月中に報告書をまとめる見通し。兵庫県庁では、一刻も早く県政を正常化してほしいと話す職員もいるという。改めるべきところはしっかり改めると述べた斎藤知事がどう対応していくのか、県議会や職員の目が注がれることになる。
少数与党のもと修正され、衆議院を通過した新年度予算案。審議の舞台は参議院に移った。高額療養費制度の負担上限額の引き上げなどを巡って、論戦が繰り広げられた。参議院予算委員会。政府が高額療養費制度の負担上限額を、ことし8月から引き上げるとしていることについて、立憲民主党・田名部参院幹事長は「治療を諦めざるをえないような実態がある。いったん凍結、立ち止まる時ではないか」、参考人として出席、全国がん患者団体連合会・轟浩美理事は「多くの患者にとって大きな一撃となり、命を落とす患者が生まれてしまうことを強く危惧している」、石破首相は「制度を守っていかなければ命を守ることはできない。政治の責任、国民に対する責任として、次の時代も制度が続いていくことを考えなければならない。受診抑制が起こらないようにすることの両立を図っていきたい」と述べた。自民党・佐藤正久参院議員は「国民の理解は得られていない。私立高校の無償化よりもガソリンや軽油の値段を下げてくれと言う声もある。青磁とカネの問題で自民党に政治不信がある中、国民の理解を得ていくのか」とただし、石破首相は「予算案を審議してもらう、その説明に全力を注ぐ」と述べた。参議院予算委員会。アメリカ・トランプ政権の外交通商政策について、立憲民主党・羽田次郎参院議員は「(ウクライナへの)軍事的な支援を一時停止するほうしんも決められているなかで、ロシアに寄り添うような見方も一般的にはあるが、日本はロシア側に立つのか、ウクライナ側に立つのか」とただし、石破首相は「ロシア側に立つことはありえない。トランプ大統領も『ロシア側に立つ』と言明したことは1度もないと承知している。アメリカがどれだけの費用を負担をしているか、同盟国だから最大限の理解をすることが必要」と述べた。自民党・古川参院政審会長は「自動車にも25%まで関税をかけると。(日本は)G7の中で(アメリカへの)最大の投資国。トランプ大統領に“日本はアメリカ経済に貢献している”と言ってほしい」とただし、石破首相は「それはかなり言った。日本の対米貿易黒字は大きいが、それがアメリカへの直接投資の原資となる。きぜんとして感情も込めてロジカルに訴えていきたい」と述べた。衆議院で、与党との合意を踏まえて修正された新年度予算案に賛成した日本維新の会。きょうの政務調査会長会談では、2026年度に実現することで3党が合意した高校の授業料や給食費の無償化の制度のあり方について、ことし5月中旬をメドに方向性をまとめることを確認した。一方で、与野党が今月末までに結論を出すと申し合わせている企業団体献金の扱いについて、日本維新の会・前原共同代表は「政治とカネの問題に取り組んでいくモードに切り替えていかなければいけない。しっかりと野党で連携しながら少数与党の状況の中で、企業団体献金の禁止をなんとか実現させたい」と語った。立憲民主党・笠国対委員長は「野党をいかにまとめて、自民党の抜け穴だらけの法案を阻止し、我々の主張を実現していくことができるかどうか。野党第一党としての責任を果たしていくべく全力を挙げていきたい」と述べた。新年度予算案の審議が参議院でもスタートした。少数与党の衆議院とは異なり、参議院では与党が多数を占め、予算委員長も自民党の議員が担っている。政府与党としては、予算案が新年度に間に合うよう、賛成した日本維新の会の協力も得て、今月末までの成立に向け、審議を急ぐことにしている。ただ維新の会も企業団体献金を巡っては、禁止に向けて野党で連携していく構えで、石破総理大臣としては、難しい局面が続きそう。
アメリカの投資ファンドや小売り大手のもとで再建を進めてきた総合スーパー・西友について、九州地方を中心にディスカウントストア・トライアルを運営しているトライアルホールディングスは、3800億円余かけてすべての株式を取得して完全子会社にすると発表した。外資のもとで自社ブランドの食品などを強化してきた西友を取り込むことで、商品力の強化や店舗網の拡大につなげるねらい。
全国の気象情報を伝えた。
開幕まで2週間を切ったドジャースは、山本由伸投手と佐々木朗希投手がオープン戦に登板。ドジャース・大谷翔平選手を含めて3人がそろって出場。オープン戦:ドジャース4−2レッズ。山本投手は決め球のスプリットで3者連続三振を奪うなど、4回を2失点にまとめ、修正力の高さを見せた。山本投手は「少しずつ調子を上げてテンポよく投げられたのでよかった」とコメント。
2人目として登板した佐々木は大リーグで初めての実戦マウンド。最速159.8キロをマークした速球で後続を抑えるなど5つの三振を奪って3イニングを無失点。上々の実戦デビューとなった。佐々木投手は「いい集中力、いいフォーム、いい強さで投げられた」とコメント。佐々木投手の投球について、元ロッテ監督で、プロ1年目から指導した井口資仁さんが解説。
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大谷選手は、3試合連続のヒット。去年脱臼し、オフに左肩を手術した大谷選手は、再発を防ぐため左手をつかないスライディングを見せた。
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ドジャースとの東京での開幕戦に先発するカブス・今永昇太投手がオープン戦に先発。オープン戦:カブス16−1パドレス。今永投手は4回を投げ、ヒット2本、無失点の好投。2週間後に迫った開幕に向けて、順調な仕上がりを見せた。今永投手は「無失点は悪いことではないので、すごくホッとしている」とコメント。
先発ローテーション復帰を目指すタイガース・前田健太投手がオープン戦に登板。オープン戦:レイズ4−1タイガース。前田投手は4回途中まで投げ、5つの三振を奪い、無失点。好調さをアピールした。
オリックスはルーキーの片山楽生が登板。ストレートを中心に1イニングを無失点に抑えている。ドラフト5位の東山玲士も力のあるストレートで1イニングを無失点にまとめた。試合は楽天5-2オリックス。
初場所は12勝で優勝決定戦に進むなどして技能賞を獲得し関脇となった王鵬。大横綱・大鵬の孫として期待がかかる中、大嶽部屋で唯一の関取であり基礎練習に約2時間をかける姿も見せていて、基礎基本をコツコツ積み重ねてきたのがいちばんの要因ではないかとも話している。優勝決定戦では豊昇龍に敗れたが、この取り組みについて踏み込みは良かったが上半身がバラバラだったと振り返った。上を目指すために意識しているのは立ち会いの角度で、力の伝わる角度を確かめる様子を見せている。佐渡ケ嶽部屋では琴櫻との練習に励む様子を見せていたが、王鵬は15番全部勝つと意気込む様子を見せている。このトピックはNHK+からも楽しむことが出来る。