- 出演者
- 広内仁 斉田季実治 林田理沙 吉岡真央 畠山衣美 矢崎智之
オープニング映像。
きょうの国会論戦を傍聴席から見守っていたのはがん患者の団体など。医療費が高額になった患者の自己負担を抑える高額療養費制度。政府はひとつき当たりの負担の上限額を今年8月から段階的に引き上げる方針だが立憲民主党は引き上げの凍結を重ねて求めた。立憲民主党・野田代表は「お金のない病人は死を選択せざるを得ないようなことをやってはいけない」と述べるも、石破首相は「経済物価動向に対応した令和7年度の定率改訂を行う。令和8年度以降に実施する所得区分の細分化は改めて方針を検討し決定することとしたい」と述べた。石破首相は制度を持続可能にするため見直し自体は実施したいとして今年8月からの引き上げは予定どおり行う一方、来年8月以降の制度の在り方については患者団体などの意見も聞いたうえで改めて検討し今年秋までに決定する方針を示した。今年8月からの引き上げは予定どおり行う方針を示したことについて全国がん患者団体連合会・天野慎介理事長は「上げなければならない理由が十分理解できなかった。十分な議論が行われることなく、さみだれ(式)名がってしまうことを危惧している」と述べた。
高額療養費制度の焦点になってきたひとつき当たりの負担上限額の引き上げについて。今年8月からは予定どおり年収に応じて引き上げとなる。例えば年収370万円〜770万円では今より8000円余の引き上げ。今日、改めて検討するとしたのが来年8月以降の制度のあり方。政府は来年から再来年にかけて年収の区分をさらに細かくして段階的に上限額を引き上げるとしていた。例えば年収370万円〜770万円の区分は3つの区分に分けて年収650万円〜770万円の場合は最終的に5万8000円程度引き上げとなる予定だった。石破総理大臣は来年8月以降の制度のあり方について改めて検討し今年秋までに決定する方針を示した。高齢化などによってこの医療保険の財政が悪化しているので経済や物価の動向を踏まえた今年8月からのこの引き上げはやむをえないと判断したと見られる。ただ患者団体や立憲民主党の主張を受けて来年8月以降のあり方については一旦、時間を取って留保した形。どう当事者に寄り添いながら持続可能な制度とするのか、これからも考えていく必要がある。
2月も今日で最終日だが3月、値上げされる食品が2000品目を超えることが民間の調査会社のまとめで分かった。止まらない物価の上昇に我慢の限界を迎えた店舗もある。創業63年目を迎えた山形・鶴岡市の弁当店。価格高騰の影響を受け来月にも廃業することを決めた。個人の客に向けて提供する最後の日。弁当店経営・本間英敏社長は「今日で終わりということで皆さんに大変申し訳なく思っている」と語った。引き金となったのは去年11月、コメの仕入れ値が前の年に比べて約1.4倍に上昇したことだった。これまで日替わり弁当を400円台からの割安価格で販売してきたため、大幅な値上げに踏み切ることができず廃業を決めた。最終日の今日、クッキーを渡しながら客への感謝の気持ちを伝える。本間社長は「仕事をしたけど給料がもらえない。それだけは絶対いやだなと思って。その可能性が少しでもあったら廃業」と語った。今日、発表された東京23区の今月の消費者物価指数の速報値。全国の先行指標として注目されている。この中で米類は77.5%の上昇となり上昇率は5か月連続で過去最大を更新した。食品の値上げが続く中、利益を減らしながら営業を続ける飲食店もある。ふわふわとした食感が人気のだし巻き卵の定食を提供する大阪市天王寺区の店。多い日には1日300個ほどの卵を使う。仕入れ価格の上昇に頭を悩ませている。卵の卸売り価格の目安となるJA全農たまごの大阪地区での平均価格は、Mサイズ1キロ当たり300円。先月に比べて42円値上がり。店主・川上和雄さんは「ほんまに大変」と語った。物価高騰が続く中、茨城・水戸市のラーメン店ではラーメン1杯250円。去年の開業以来、値上げをせず低価格で提供。店主・村上英雄さんは原材料費は上がっているが、価格を店の名前に掲げているため値上げは選択肢にない。そこで人件費と光熱費を減らす一環で午前の営業を1時間短縮。回転率を高めるためシンプルな具材や細麺を使い、ゆで時間の短縮にも取り組んでいる。村上さんはできることは何でもすることで物価が落ち着くまで乗り切りたいと考えている。村上さんは「喜んで食べている姿がうれしく感じ頑張りたい」と語った。
新年度予算案を巡って自民、公明両党は日本維新の会との合意内容などを反映した修正案を国会に提出した。一方、立憲民主党も3兆8000億円規模の独自の修正案を提出。攻防が大詰めとなっている。今日、開かれた衆議院予算委員会・理事会。自民党、公明党と立憲民主党がそれぞれ新年度予算案の修正案を提出したことが報告された。自民、公明両党の修正案は日本維新の会と合意した教育無償化の具体策などを反映。税制関連法案の修正案では国民民主党との税制協議で示した与党案に沿って「年収103万円の壁」を見直し、所得税の課税最低限を160万円に引き上げることなどを盛り込んでいる。一方、立憲民主党の修正案は予備費や基金から3兆8000億円規模の財源を捻出し党が掲げる給食費の無償化などに振り向ける内容。政府の当初予算案が国会審議で修正されれば平成8年の当初予算以来、29年ぶりとなる。衆議院予算委員会では集中審議が行われた。昨日の参考人聴取の中で旧安倍派の会計責任者が一度は取りやめを決めた還付について3年前の8月の幹部協議で再開の方針が決まったという認識を示したことなどについて立憲民主党・奥野総一郎衆院議員は「一番の問題は違法性の認識。再調査をすべきではないか」とただし、石破首相は「自民党、検察当局において結論を出した事柄。そのようなことは考えていない」と述べた。田村貴昭衆院議員は「幹部だった方々に聞き取りをして全容解明する責任がある」とただし、石破首相は「党として真実が解明されるように、さらなる努力が必要」と述べた。企業団体献金を巡って自民党・小泉新次郎衆院議員が「公開を強化する形で来月で決着をつけるべき」とただし、石破首相は「企業団体献金を禁止するとお金持ちしかなれないことが起こる。単に禁止をすればいいとは思っていない」と述べた。日本維新の会・池下卓衆院議員は「信頼回復のため企業団体献金禁止は不可欠」とただし、石破首相は「禁止よりも公開。公開性、透明性を高めたい」と述べた。政治資金をチェックする第三者機関の設置に向けて国民民主党・浅野哲衆院議員は「“政治資金監視委員会設置法”ぜひ早期に実現したい。内容の具体化、総理の協力も仰ぎたい」とただし、石破首相は「重大な関心を持っている。特別委員会などの場で真摯な議論を行い協力できる部分は全面的に協力したい」と述べた。このほか政治改革などを巡っても論戦が交わされた。公明党・中川康洋衆院議員は「当選無効となった議員の債務返納の義務付けは今国会で成立を図るべき」とただし、石破首相は「法改正の実現に向けてさらに議論を加速させていく」と述べた。教育についてれいわ新選組・大石共同代表は「教員の非正規化、経営悪化が進んでいる。公教育のための整備をしていく必要がある」とただし、石破首相は「教員追負担をどうやって減らしていくかがいちばん重要」と述べた。今日、自民党と立憲民主党の国会対策委員長が会談。旧安倍派の会計責任者の参考人招致を受けて立憲民主党・笠国対委員長は「旧安倍派幹部4人の参考人招致と手中審議を行うべき」と主張。これに対し自民党・坂本国対委員長は「新年度予算案が成立したあとの集中審議の開催には応じる」とした一方、参考人招致については「4人とも説明を尽くしてきた」などとして、その必要はないという考えを伝えた。予算案が憲法の規定で年度内に自然成立するあさってまでの衆議院通過は見送られ、週明けには与党と立憲民主党がそれぞれ提出した修正案の審議が行われる。採決は来週火曜日以降になる見通しで予算案を巡る与野党の攻防が衆議院で最終局面を迎える。
政府は今日の閣議でAIの開発や活用に関する新たな法案を決定し国会に提出した。法案では犯罪への利用や個人情報の漏えいなど国民の権利や利益が侵害される事案が発生した場合、調査や事業者への指導などを行うとしている。一方でAI技術の適正な研究開発や活用を図り、国際競争力を向上させるため政府がすべての閣僚からなる本部を設置し基本計画を策定することも盛り込んでいる。
全国の気象情報を伝えた。
東京での開幕シリーズまで3週間を切ったドジャースは、大谷翔平選手が翌日のオープン戦に向けて調整。連日、多くのファンが訪れるドジャースのキャンプ。ファンのサインの求めに応じていたのは、ドジャース・佐々木朗希投手だった。開幕シリーズの先発候補にも挙げられているが、この日はキャッチボールなど、軽めの調整を行った。
二刀流復帰を目指す大谷選手。まずはキャッチボールで調整。そのあと室内でバッティング練習。日本時間のあすは、古巣・エンジェルスとのオープン戦に、バッターとして初めて出場。エンジェルスは、開幕投手に決まった菊池雄星投手が先発する予定で、いきなり高校の先輩との対戦が実現する見込み。
カブス・鈴木誠也選手は、このキャンプで指導に当たっているカブスのレジェンド・サミー・ソーサさんからバッティングのアドバイスを受けた。1998年にマーク・マグワイアさんとホームラン王を争って、日本でも話題になったソーサさん。鈴木選手の長打力に期待を寄せている。ソーサさんは「(鈴木選手はホームランを)30〜40本軽く打つポテンシャルを持っている」と語った。早めにタイミングを取るよう指導を受けた鈴木選手は、次々と大きな打球を飛ばした。その後のオープン戦でエンジェルスと対戦。鈴木選手は3打席連続三振に倒れ、試合後はまだ調整段階であることを強調していた。
オープン戦:レッドソックス対タイガース。先発ローテーション入りを目指すタイガース・前田健太投手が、2人目として登板。5回、1アウト三塁のピンチを迎えた前田投手、タイムリーを浴びて失点するなど3イニングを投げ、3失点。前田投手は「投げていた感覚は悪くなかった。いい調整にはなった」とコメント。
オープン戦:ジャイアンツ対マリナーズ。大リーグ昇格を目指すマリナーズ・藤浪晋太郎投手が登板。先頭バッターにデッドボールを与えるなど、課題とするコントロールに苦しみ、25球中13球がボール。1イニングを待たず4失点と苦しんだ。
オープン戦で、試験的に導入されているのがロボット審判。ストライクとボールの判定に異議がある場合に、球場のカメラを使って判定するシステム。オープン戦が始まって1週間、その最前線を取材。オープン戦のマウンドにはパドレス・松井裕樹投手。球審の判定はボール、と思いきやキャッチャーがヘルメットを触った。これがロボット審判を申告するジェスチャー。判定が覆り、ストライク。ロボット審判について、メディア向けの説明会。ロボット審判の申告は、各チーム1試合2回まで。成功すれば回数が減ることはない。ロボット審判を申告できるのはグラウンドにいる選手だけ。バッターとピッチャー、キャッチャーの3人に限られる。これまでストライクの判定は、決して覆ることのない、いわば聖域だったが、その常識を変えようという取り組み。オープン戦が行われている球場では6つのカメラを設置。ロボット審判ではカメラでボールの軌道やストライクゾーンを割り出し判定につなげる。ロボット審判の試験運用の最初の試合では判定が覆った。打席の中で突如流れが変わるというこれまでにはない光景に、選手たちの反応もさまざま。視察した大リーグ機構の幹部は、選手やファンの意見を踏まえ、レギュラーシーズンでの本格的な導入に向けた議論を進めていく考え。大リーグ機構・担当幹部は「よい第一歩だと思う。うまくいけばすぐに使えるものを開発できるだろう」と述べた。選手たちが経験する新たなテクノロジー。近い将来、大リーグではロボット審判の判定が勝負を左右することも珍しくなくなるのかもしれない。ロボット審判について、4年前から行われてきたマイナーリーグでの実証実験では、審判の判定が51%覆ったというデータがあり、今回の試験導入につながった。大リーグのレギュラーシーズンでの導入時期は決まっていないが、アメリカのメディアは、早ければ来シーズンから導入される可能性を指摘。導入にあたっては議論が続きそう。松井投手は1球変わるだけでぜんぜん違う、難しさはあるなどとコメント。
藤川球児監督率いる阪神はきょう、沖縄キャンプ最終日を迎えた。藤川監督は「すばらしいチームができるんじゃないかと」と語った。「没頭」をテーマに掲げてきた阪神のキャンプ。一人一人がみずからの課題と深く向き合った1か月だった。藤川監督も手応え十分。阪神・中野拓夢選手会長は「府秋にファンと喜びを分かち合えるよう、チーム一丸となって戦っていく」とコメント。
女子ゴルフのアメリカツアー第2ラウンド、古江彩佳選手は7位からスタート。最初のホールでバーディ。5番・12番でもバーディとしスコアを3つ伸ばす。首位と3打差は変わらずも5位に浮上。古江選手は「馬校耐えながら集中できた」とコメント。
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NBAはレギュラーシーズン後半戦。レイカーズ対ティンバーウルブズ。プレーオフ進出圏内のレイカーズで、八村塁選手は先発出場。八村選手は今シーズン好調のスリーポイントを決めるなど18分出場。しかし第3クオーター途中、左ひざを痛めてロッカーに下がった。チームは4連勝も、八村の状態が気がかり。
今日の東京株式市場はトランプ大統領の関税政策に対する警戒感が強まったことで幅広い銘柄に売り注文が出て日経平均株価は一時1400円余値下がりし今年最大の下落幅になった。このあとトランプ大統領とゼレンスキー大統領の直接会談が行われる。