2025年2月20日放送 21:00 - 22:00 NHK総合

ニュースウオッチ9
▽各地で大雪影響続く▽「103万円の壁」攻防に密着

出演者
田所拓也 広内仁 斉田季実治 佐藤真莉子 星麻琴 畠山衣美 菅谷鈴夏 
(オープニング)
オープニング挨拶

オープニング映像の後、広内仁キャスターらがオープニングの挨拶。

(ニュース)
3連休 寒気再び強まるおそれ

日本全国の気象情報。

予算案めぐる駆け引き 合意文書とりまとめへ 詰めの調整

新年度予算案を巡る与野党の駆け引きが大詰めを迎えている。新年度予算案の修正を巡り、日本維新の会・前原共同代表が強調したのが「教育無償化と社会保険料を下げる改革。2つの柱だという認識」。きょうの自民、公明両党と、維新の会の政策責任者らの会談でも2つの柱について協議。教育無償化について、3党は方向性をおおむね確認。私立高校を対象とする支援金の上限額は、私立の全国平均の授業料である45万7000円をベースに引き上げる。公立の工業や農業、水産など専門高校への支援の拡充を図るなどとしている。社会保険料を巡っては、維新の会が4兆円の負担軽減に取り組むことなどを、合意文書に盛り込むよう求めていることを踏まえ、4兆円の根拠などについて意見を交わした。このあと自民党・松本洋平政務調査副会長と日本維新の会・遠藤前国会対策委員長が国会図書館で会談。合意文書の取りまとめに向けて、文言調整などを行った。松本政調副会長は「最後の詰めをしなければいけない観点がある」と述べた。最後の詰めが続く中、維新の会は新年度予算案にどう対応するのか。前原代表は「条件が整えば賛成する」と述べた。自民党、公明党と日本維新の会の政策責任者らは、午後8時からきょう2回目の会談を行い終わった。

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ニュースの舞台裏 どうなる?年収103万円の壁 国民 榛葉幹事長を直撃

国民民主党と与党が協議しているのが、年収103万円の壁の見直し。きょう行われる予定だった税制協議は延期。少数与党の状況で予算案の年度内成立を目指す自民党は、維新の会と国民民主党をてんびんにかけているとも言われている。維新の会との協議が合意に近づこうとする中、国民民主党はどう対応するのか。キーパーソンの国民民主党・榛葉幹事長を直撃。榛葉幹事長は冒頭、自民党への不満をあらわにした。年収103万円の壁の見直しを巡り、榛葉幹事長は去年12月、控除額について、178万円を目指すなどとした合意文書を自民、公明両党の幹事長と交わした。しかし、その2日後の協議で自民、公明両党から示されたのは、123万円に引き上げる案。おととい自民党が新たに示した案は、年収200万円以下は160万円に引き上げるなど、非課税枠にいわば所得制限を設けるものだった。榛葉幹事長はこうした自民党の出方について「日本維新の会の存在が大きい」と指摘。指摘について日本維新の会・吉村代表は「交渉が思い通りにいかないことを、他党のせいにするのはやめたほうがいい」と述べた。

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公明党・西田幹事長から自民党の案についての連絡について、国民民主党・榛葉幹事長は「西田幹事長から何度も連絡があり、“この案には賛成できない反対だ”と“与党案ではなく、自民党案だから。これでは納得できない”と」と述べた。榛葉幹事長は協議の落としどころについて「譲歩できるところは譲歩するが、“譲れない一線”は絶対に譲らない」、譲れない一線は?「(178万円という)学ではなくて理屈」と述べた。

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手取りを増やすことにこだわる国民民主党。強気の背景には、若者世代の支持がある。今月行ったNHKの世論調査で、30代以下の支持率は16.2%と自民党と同じ割合で、若い人ほど支持が高くなっている。年収の壁の見直しについて学生たちに聞いた。都内の大学に通う4年生の女子学生は、焼き鳥屋など3つのアルバイトを掛け持ちしているため、収入の合計が103万円を超えないように注意している。控除額の引き上げで課題となるのは財源。自民党・宮沢税制調査会長は、年収に応じて非課税枠を変える今回の提案について「生活が大変厳しい人たちに対する特例を新たに加えたものだ」としたうえで、「もし(非課税枠を)160万円で一律にした場合、所得税の減収は3兆円ぐらいでは。相当な額だなと」と述べた。

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就任1か月 トランプ大統領の戦略 波紋広がる現場は

アメリカ・トランプ大統領は、就任から1か月がたったが、ウクライナの問題をはじめ、物議を醸す発言を繰り返したり、大統領令を次々と打ち出したりして、世界中の注目を集めている。トランプ大統領の手法は、洪水のようにわざと大量の情報をあふれさせる「Flood the Zone戦略」とも呼ばれ、メディアや野党・民主党の批判をかわすねらいがあると伝えられている。この1か月で署名された大統領令は70以上。その内容も、不法移民対策や政府職員の大幅削減、関税措置などをはじめ、多岐にわたっている。中には「アメリカの偉大さをたたえる名称の復活」という大統領令も。波紋が広がる現場を取材。アメリカ南部・フロリダ州のビーチは、冬でも暖かい人気のリゾート地。この海は、メキシコ湾と呼ばれてきたが、大統領令で名称を「アメリカ湾」とし、さらに2月9日を「アメリカ湾の日」とする文書にも署名。メキシコ湾の名称は、国際社会で長年定着してきたが、アメリカの偉大さをたたえるために変更したとしている。地図の製作販売を手がける会社では、地名の変更やデザインの見直しなどを進めていた。地図製作販売会社・CEOは「学校からはいつできるのかと、問い合わせや注文が来ている」と語った。

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北米大陸最高峰のデナリの名称が論争の的となっている。アラスカ州にある標高6190mのデナリ。先住民族のことばで「偉大なもの」を意味する。アメリカ・トランプ大統領はこの山も、かつて呼ばれていた「マッキンリー」に戻すと命じた。マッキンリーの由来は、第25代大統領の名前。マッキンリー元大統領はアメリカに入ってくる製品に、50%を超える高い関税を課す法律を成立させ「保護主義のナポレオン」とも呼ばれた。みずからを「タリフマン(関税)」と述べたという記録もあり、トランプ大統領にとって元祖とも呼べる存在。しかし地元からは反発する声が相次いでいる。ホテルでは「デナリ」と書かれた飾りなどを並べ、世界中から登山客を迎えてきた。地元のホテル経営者は「神聖だとされるものに政治的なポーズをとるのは好ましくない」と述べた。地元の博物館で販売を始めたのが「デナリフォーエバー」と書かれたバッジ。デナリこそが本当の名前だという思いが込められている。博物館の職員は「アラスカの人たちが読んできた“デナリ”が本当の名前だと知ってほしい」と述べた。

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アメリカ・トランプ大統領がマッキンリー元大統領に憧れる理由は何か。専門家は、マッキンリー元大統領が、“領土拡張外交”を展開していたことに注目。ハーバード大学サイモンズロック校・ジャスティンジャクソン准教授は「マッキンリー元大統領は、フィリピンやプエルトリコ、ハワイを合併し、キューバを軍事支配した。パナマ運河やグリーンランドを所有したいとトランプ大統領が主張することは、領土拡張時代のアメリカ外交に戻すようなもので驚きだ」と述べた。「中米・パナマ運河や、デンマークの自治領・グリーンランドに関与しようとする発言は、各国から譲歩を引き出すディール外交の一環だ」という見方も示している。ジャクソン准教授は「ある意味で交渉材料の可能性がある。脅迫や威嚇で欲しいものを手に入れるというのが、トランプ大統領の技巧政策の一部だ」と述べた。

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トランプ大統領の支持率。就任1か月になるのを前に行われた世論調査では45%と、先月の就任後の調査と同じ水準だった。トランプ大統領の発言は連日、世界を揺るがしているが、引き続き国内の支持をつなぎ止めるためにも、アメリカ第一主義の政策を進めるものと見られる。

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SPORTS
佐々木朗希 初めて打者と対戦

東京での開幕シリーズの第2戦に先発登板することが見込まれるドジャース・佐々木朗希投手が、実戦形式の投球練習に臨み、初めてバッターと対戦。注目の佐々木投手の投球練習には、大勢の球団幹部や選手が集結。ドジャース・大谷翔平選手と山本由伸投手も見守った。佐々木投手は「思ったより選手が多かった。びっくりはしたが、緊張はしなかった」と語った。この日のストレートは最速152.8キロ。去年ポストシーズンで活躍したエドマン選手にはセンター前に運ばれるが、そのあとは実績のあるバッターから空振りも奪った。計9人と対戦し、27球を投げ、ヒット性は僅か1本。次はブルペンで投げたあと、オープン戦に登板予定。

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今永昇太 開幕投手へ心境

ドジャースと開幕戦で対戦するカブス。カブス・今永昇太投手が開幕投手に指名されてから初めて心境を「緊張する。野球を目にする子どもたちが増えて、野球を始めるきっかけになってくれたらうれしい」と話した。

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アリゾナ州(アメリカ)シカゴ・カブスロサンゼルス・ドジャース今永昇太

カブスを日本代表・井端弘和監督が来年のWBCに向けて視察。カブス・今永昇太投手とカブス・鈴木誠也選手に期待を寄せた。井端監督は「どの選手も元気にキャンプをやっている。それで一安心」と語った。

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シカゴ・カブスワールド・ベースボール・クラシック(2026年)井端弘和今永昇太鈴木誠也
ダルビッシュ有 “ロボット審判”体験

パドレス・ダルビッシュ有投手はキャンプで初めて実戦形式の練習に臨んだ。ストレートは最速151キロをマーク。さらに多彩な変化球で抑えた。この日、使用されたのが、いわゆるロボット審判。ことしのオープン戦で試験的に導入される。複数のカメラで投球を計測し、ストライクとボールの判定を機械が行う。選手は審判の判定に異議がある場合のみリクエストする。ダルビッシュ投手は「新しいテクノロジーに触れられるのは、この年齢ですごく感謝」とコメント。

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アリゾナ州(アメリカ)サンディエゴ・パドレスダルビッシュ有自動ボール/ストライク判定システム
プレミア12 優勝の台湾 陳傑憲 勝利に貢献 原点は日本で学んだ野球

去年行われた野球の国際大会・プレミア12で日本を破って優勝した台湾。選手たちが台湾に到着すると大勢のファン。国際大会での台湾初優勝の偉業をたたえた。プロ9年目の陳傑憲選手は、台湾のプロ野球チームの中心選手として活躍。陳選手を一躍有名にしたのがプレミア12。決勝でホームランを含む3安打3打点の活躍で、台湾を優勝に導き、MVPも獲得。陳選手は日本で野球を学ぶため16歳で親元を離れ、岡山・岡山県共生高校に留学。3年間、野球漬けの生活を送った。恩師・川上聖史さんは顧問として指導し、今でも連絡を取り合っている。入学当初の陳選手は精神面で未熟なところがあり、チームプレーが課題だった。野球に向き合う姿勢が変わるきっかけとなったのが1年生で出場した試合。日本の選手たちが励まし合いながらプレーをする姿を見て、チーム一丸となって戦う野球を学んでいった。高校が大切にしていることばは「You can do it!」。「やればできる」ということばから、陳選手は多くのことを学んだという。陳選手は、来年のWBC(ワールドベースボールクラシック)で再び頂点を目指す。日本代表はすでに来年のWBC出場が決まっているが、台湾の代表チームは、あす出場をかけて予選の第1試合に臨み、スペインと試合を行う。

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WBSCプレミア12 2024ワールド・ベースボール・クラシック(2026年)岡山県岡山県共生高等学校桃園(台湾)統一ライオンズ
四大陸選手権 2年ぶりの優勝へ “りくりゅう”ペア 好発進

フィギュアスケートは四大陸選手権が開幕。2年ぶりの優勝を目指す三浦璃来選手と木原龍一選手のりくりゅうペアが、好スタートを切った。三浦選手は「いい練習をつできた」、木原選手は「自分たちの力を発揮することができた」とコメント。ペアショートプログラム:1位・三浦璃来/木原龍一、9位・長岡柚奈/森口澄士。

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ISU 四大陸フィギュアスケート選手権大会 2025ソウル(韓国)三浦璃来木原龍一
女子ゴルフ アメリカツアー 本格参戦 岩井明愛(22)単独首位で好発進

女子ゴルフアメリカツアー第1ラウンド:1位・岩井明愛。岩井選手は「全部うまくいった」とコメント。

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