デビュー50周年を記念する今回のツアーは熱狂の内に幕を閉じた。ユーミンはステージの解体は切ないがまた次やろうって気持ちになると話した。コンサート終了して10分後に解体スタート。1階席のパイプ椅子はわずか19分で姿を消した。6時間後の深夜2時38分までには会場を空にするという。建物の解体と異なるのは一点モノの装飾品に傷ひとつ付けずに解体すること。スタッフは総勢196人。大道具担当が岩の模型を撤去。照明担当はステージ下の電源ケーブルを取り外す。作業を早く終えるための仕掛けとして装飾品はテープで取り付けられている。発泡スチロールの装飾品は軽いので一度に複数運べる。パーツはすぐにトラックへ。トラック27台には積み方の図面があり隙間なく詰め込む。最大の舞台装置であるドラゴンは2.5tある。アクロバティックを披露するステージの床はタンブリングバーンのバネがあり解体の手間が増える。照明担当が高さ15mまで登り照明のケーブルを外していく。大道具担当ととび職人が阿吽の呼吸で床材を外していく。仲のいい関係を作るためによく飲みに行ったりツアー先でボーリング大会をするという。