金原は今日の総括に、エリート街道まっしぐらの息子が、赤字続きの田舎の工場を立て直す。漫画みたいなサクセスストーリーだ。そんなに上手い話があるのかと、何か確執があるのでは、と疑ってかかっていた。しかし会ってみると、少々いがみ合うことはあるのだろうが、豊かな感情を交わしている親子なのだろうと分かった。父へのリスペクトを持つ息子と、息子の自主性を尊重する父が繰り広げたのは、逆転劇でもあるけれど、愛と敬意がテーマとなった家族劇とも言えるのではないだろうか。エイラスの製品が持つ重厚なイメージは章さんを、厚みや形を柔軟に変えるそのしなやかさは勤さんを思わせることに実際に手に持った時に気が付いた。このアンビバレンツな魅力、世代を超えて融合した技を持つこの製品は、きっと歴史に名を残すことになるだろうと、ひっそりと確信した。とした。
