パリ五輪開幕まであと183日。ZIP!がパリの舞台で輝くアスリートを全力応援するコーナー。きょうはパリ五輪注目の新競技「ブレイキン」。中でも注目なのが去年10月の世界大会で優勝を飾ったダンサーネーム・Amiこと湯浅亜美選手(25)。数々の国際大会で優勝してきたパリ五輪の金メダル候補。ブレイキンがパリ五輪の正式競技に決まったことについて心境を聞くと「驚きと不安がお大きい。ブレイキンは自己表現やアートに近いと思っていて、でもオリンピックになることでインパクトがすごく大きい。それなら挑戦してみようと思った」と話す。パリ五輪では1対1で交互にダンスを披露し、創造性・個性・テクニックなど6つの基準で採点される。音楽の決め方について聞くと「本当にステージに立つまで分からない」という。ダンスでかけられる曲はDJによる選曲で選手は試合の瞬間までそれが分からず、即興でダンスの構成を組み立てて戦わなくてはならない。平松アナの提案でその場で音楽をかけ実際に踊ってもらった。ブレイキンには基本要素が4つある。1つ目は立った状態でステップなどを刻む「トップロック」、2つ目は手を床についた状態で素早い足さばきを見せる「フットワーク」、3つ目はブレイキンを象徴するアクロバティックな「パワームーブ」、4つ目は動きのある技を完全に停止させる「フリーズ」。すべての選手が4つの要素を組み合わせてオリジナルの構成を作る。そんな中でAmi選手には特別な技「ウインドミル」がある。この技はブレイキンでは最も有名な技がベースとなっている。Ami選手は「自分の中でそれが強いというよりも、自分がただ好きな技。そこで負けたらもう踊れないので、その日もしかしたらそこで負けちゃうかも知れない、踊れないんだったらこの技は出しておこうという感じ」などと話す。この技のベースとなっている「ウインドミル」こそAmi選手がブレイキンを始めるきっかけとなったものだった。「楽しい」が原点となりブレイキンを続けてきたAmi選手。実はブレイキンの他にも長年続けてきた大切なことがあるが、そちらもプロ並みの腕前だという。