「呼び込み君」のメロディーが商品を安く感じさせるというのは正確なのか。呼び込み君の生みの親である群馬電気で話を聞いた。呼び込み君は社長の一声で20年以上前に誕生、徐々に知名度を上げ販売台数は約7万台だという。メロディーについては、子どもがつい口ずさむような明るくテンポ良い曲調でキャラクターデザインも子ども受けを狙っているという。開発企業に商品を安く感じさせる目的はなかった。
続いてBGMが及ぼす客の購買行動を研究する池上さんに聞いた。すると、商品を身近で安く感じさせるBGMの条件、軽快なリズムとテンポ・覚えやすいメロディー・チープな音色が共存しているということだった。谷中銀座商店街の婦人服店すゞむらで呼び込み君を投入して検証してみると、どんな店でも効果があるとまではいかなかったが、メロディーには商品を安く感じさせる効果がある程度認めれ、ほぼ正確と判定された。
梅干し店「福梅本舗」で高級梅干しの横に呼び込み君を設置してみたところ、お客さんから雰囲気が合わないという反応ばかりだったという。