トランプ大統領は間もなく終結すると言ったかと思えば2日後には撤退するわけにはいかないと述べるなど発言が二転三転している。背景にはマーケットの反応を意識し原油価格を抑えたいトランプ氏の思惑があった。アメリカでは、イラン攻撃直後からガソリン価格が急騰。原油輸送の要衝であるホルムズ海峡が事実上、イランに封鎖された影響が直撃。月曜日には原油先物価格が先月の2倍近い1バレル=120ドルに迫っていた。ただ、トランプ氏の間もなく終わるという発言以降、原油価格は40ドル以上急落。原油高騰の火消しに走った。ところが実際、ホルムズ海峡周辺では事態が目まぐるしく動いていた。革命防衛隊が公開した映像にはペルシャ湾北部で攻撃したというタンカーの姿が、更にCNNテレビは、イランがホルムズ海峡に機雷の敷設を始めたと報じた。機雷は数日で十数個が敷設され今後更に数百個の敷設が可能だと主張。アメリカ中央軍は即座に機雷敷設艦16隻を含むイランの艦艇を攻撃したとして映像を公開。トランプ氏は安全をアピールするが再び原油価格は100ドル目前まで上昇している。こうした中、木曜日には、殺害された最高指導者ハメネイ師の次男で後継者に選出されたモジタバ師が初めて声明を出し徹底抗戦の構えを見せた。地域のアメリカ軍基地への攻撃を続けると表明ホルムズ海峡についてもあらゆる手段で封鎖する意向を示した。当初からハメネイの息子は受け入れられないとしていたトランプ大統領の思惑について明海大学の小谷哲男教授は「モジタバ師がディールできる相手か見極めようとしている」と述べた。
