メジャーリーグを彩る音楽の魅力に迫るコーナー。今回はサンフランシスコ・ジャイアンツの「Don’t Stop Believin’」。創設140年を超える古豪・ジャイアンツ。ナ・リーグ西部地区ではドジャースのライバル。8回表終了時、ジャイアンツが本拠地で同点か負けている時にこの楽曲がかかる。「Don’t Stop Believin’」=「信じることをやめないで」と逆転を願う。球場が歌で一つになることで選手の士気も高まる。この曲はサンフランシスコで結成されたバンド「ジャーニー」によって1981年に発表された。「ジャイアンツが逆転を願う歌」として使い始めたのは2010年。そこからチームはワールドチャンピオンに3回輝くなど黄金時代が始まった。ちなみに8回表終了時に勝っている時に使うのもジャーニーの「Lights」。試合終盤の2曲を担うジャーニー。中でも元ボーカルのスティーブ・ペリーはシーズンチケットを買うほど熱狂的なジャイアンツファンとして知られる。印象的なのが2014年のリーグ優勝決定シリーズ・第5戦。同点で迎えた8回、球場で「Don’t Stop Believin’」がかかるとなんとスティーブ・ペリーが客席から登場し、ファンとともに歌い始めた。ペリーとファンの歌声に後押しされ、この試合チームはサヨナラ勝ち。その後、ワールドシリーズも制した。